倭国の王と宰相
国名と皇城を聞いて何となく日本のお城を想像した私でしたが、これはどっちかというと平安京? 街も碁盤目状で、昔の社会の教科書で見た様な気がするなぁ。
……なぁんて悠長に考えてる場合ではないんだけどね!
なんせ、土の精霊王様の転移で皇城の真上に浮いてるからね!! ひぃぃ〜っっ
精霊はぷかぷか浮かぶのが好きなのですか?!
足場のないジェットコースターでも何かしら地上と繋がってる分イイ様な気がしてきた……っっ どうか地面に足をつけさせて〜〜っっ
青褪めてる私の肩にペレちゃんがちょこんと座ってきて耳元で「リアンちゃん、大丈夫。アス様が私達の周りに保護結界かけて下さってるから何が飛んできても平気よ」と囁いてくれた。
うん、成程! それは安心……とは違うんだよ。そもそも攻撃されるとか思ってない、そっちじゃないっっ!
足が着いてないと怖いと思う感覚はどうやら分かってもらえなかった様です………。
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連れてきたのがアス様という事もあって、すんなりと皇城内へと通された私達は、あれよあれよという間に倭国皇王・玄武様との対面を果たしてました。
……展開早くない?
「身分証? いいよ〜! えぇと、輝葉、お願いしていいかな?」
「承知しました。では、御名前等は先程お聞きした内容で準備致します」
え? 本当に早くない??
ぺこり、と深くお辞儀をした輝葉様は倭国では代々宰相さんを務めている家柄の方で、玄武様が皇王に即位されてから十年近く仕えているんだそう。
お二人とも未だ若く三十代に入ったばかりとか。
玄武様は喋り方同様、優しい顔立ちされた綺麗なお兄さんっていう感じのお方。荒事なんかには縁が無さそうな雰囲気を纏っている。そして、偉い人のハズなのに一緒にいると和んでしまう……!!
輝葉様は、一重の切長の目を優しげに下げているけど、目の奥は全然笑ってないなっていう……ちょっと怖い感ある細身美人なお方です。二人が並ぶと映えるな〜。
それにしても倭国の人って、黒髪黒目の人が多くて落ち着く……。
服装はどちらかと言うと漢服。
玄武様は、黒地に金糸で龍紋の刺繍が刺された漢服。
一方、輝葉様は皇王直属側近のみが纏える紫紺に銀糸で藤の刺繍の漢服。
なんか落ち着く………。
「お時間を多少なりと頂きますので、宜しければ御食事を準備致しますが如何でしょうか?」
輝葉様のお言葉に『うんうん』と頷く玄武様です。それが良い、と手をすっと上げると背後で控えていた侍従が近づいた。
一言二言告げると、侍従はすーーっと姿を消した。
「では行こうか」
え? 今、頼んだんですよね?
流石に今から向かうのは……厨房さんとか配膳係さんとかに変なプレッシャーがかかりませんか?!とか思いながら、玄武様の後ろをぽてぽて歩いてたら御食事をとる場所とやらに到着。扉を開いてもらったら、あら、吃驚。
円卓の上にはお料理が並んでいた。
凄いな! 某番組の○分クッキングも吃驚なスピードじゃん!!
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