『真名』①
気づけば、いつもより長〜くなってしまいましたので、キリのよいところで分けました…。
続けて夕方に投稿しようと思っています。
よかったら読んでください。
『真名』と言われるものなんだ、と父が教えてくれた。
レオンもナギルも本当の名前だけれど。
ただ、『真名』は精霊にとっての魂の真の名であるのだと父が言った。
聖霊王様から授かる最初の祝福。
『真名』を捧げるということは、精霊にとって、命を賭しても良いと想える者とのみ交わすことの出来る一生に一度の儀式。
もしくは、一生を共にしても良いと誓った伴侶に捧げる永遠の契り、縛り。
永くを生きる精霊でも、魂そのものから惹かれる出逢いは僅かで。だから、エアル様は本当に幸せそうに兄の傍らにいる。
私と兄は、父の魔力の流れを継いでいるからか生まれた時に聖霊王様から『真名』を授かったらしい。
だから、両親は私達の『真の名』を知ってくれている。
なので、今、呼んでくれている名前を『真名』に近しいものにしたのだと。
『血の繋がりのある者が近しい名を呼ぶことで我の神聖力を魂に与えられる』
そう、兄の『真名』を授けてくれた時に聖霊王様が教えてくれたのだそう―――って?!
「え?? なんで聖霊王様??? 聖霊王様って、精霊の王の王様でしょ!?」
思わず叫んじゃいました。いや! 叫ぶよね、コレ?!?!
母が『魔王討伐』の時に絵本では一緒に旅した事になってましたが、実際はボッチ旅だったのは聞いたし、繋がりがイマイチわからないぃぃ。
どういうことでしょう!?




