絵本の真実②の裏話②
気になっていたリアンの変化が書けました…よかった…
カイに(強制的に)お帰りいただけたので、家族でお話し合いです。
あの日、突然、前世の記憶が戻った事。どうして戻ったのかは私にも分からないので、とりあえずどの様な状況であったかは伝える。
どちらかといえば、今世で関わっているコト(絵本とか?魔法とか?)が引き金のようだし原因は謎。
だから、とりあえずこの件は横に置いといて。
―――そう口にすると、両親は顔を見合わせて『ホッ』としていた。
「よかった。リアンがいなくなったのかと思ったけど……そんな事なかった」
母が私をぎゅっと抱きしめながら言う。
父を見上げると、私を見つめながら優しく微笑む。
「うん、そうだな。いつものリアンだ」
いつものリアン?
聞いたら、ご飯の時とか、最初は慎重に食べているのにポロポロとこぼし出した途端に、ちょっと考える素振りを見せるけど『ま、いっか』と食べ散らかす時と一緒の表情だった、と。
えっと、お父さん。信じる要因、そこ?
大概のお子様はそんな感じででしてね―――って、そうか、この二人、私達以外の子どもをじっくり観るっていう環境ではなかった。
前世みたいに、育児本とかその他の情報ツールがない所での子育てなんだ。
兄は兄で、小さい頃からお利口な子だったらしく、私がこんな感じだったから、とにかくよく見てたんだそう。
『表情が一緒』という、それだけでも信じる要因となったんだとしたら―――なんだか嬉しい。
へへっとにへら〜と笑う私を笑顔で見ていてくれる両親に「ありがとう」と伝えた。
「…………リアンがリアンなのはわかった、んだけど、えっと……僕、なんて呼んだらいい、のかな?」
あっ!! 兄の対応を忘れてた! っていうか、兄に『お姉ちゃん』呼びとか……何それ? 悶えちゃうじゃない………。そんなの禁止させていただきます!
「うん! わかった。リアンは僕の大事でかわいい妹だよ」
あぁ! 兄の方がかわいいですよ……いろんなものが浄化されます。
ちなみに、カイとの口論中、父の口調が変わりまして。
エアル様との会話や、私達とのお話の時と違ってるのが地味に気になりましたので父に聞いたところ、
「読んだ本に、『親の威厳とは―――』的な文章があったから子ども達に尊敬されたくて………頑張って覚えたのだが……」
との返答が。
うん。そっか。そうだったのか。
父、かわいいなぁ。
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後日談
その後、兄は『リアンのお兄ちゃんとして自慢してもらえるように僕がんばるからね!!』と私に宣言した通り、ものすごく頑張った。
どっかのボンクラ王太子が霞むくらいの『王子さま』となりました。




