ある日、森の中
話合いに夢中な4人(3人+精霊1人)は私が家から出たことに気付かなかった。集中しすぎだろ! ふ〜んだ!!
まぁ、お昼には居ない事がバレるだろうから残り時間としては4〜5時間といったところか?
その間に人に会って色々話せるといいんだけどなぁ……今日のプチ家出が家族にバレると次からは難しくなるだろうから。
そうそう、家出はやめてちゃんと帰ってこようとは思ってるのよ?
何日か前までは、ちょっと頭に血がのぼっていて『本当に家出してやる!!』と鞄に色々と詰め込んだけど、少し経つと冷静になった。
家出後の自分を考えた。いい事はないな!!という事だ。
ならば、この行動は何なんだ?と言われそうだけど。暇なのだ!! あと、自分の預かりしれないところで、自分の今後が決まっていくこの現状が嫌なのだっ!
じゃあ、私も自分の今後の為に色々と調べてやるもん!というのが、この行動理由です!!
大人だったら、大人しく待つか家族に聞けよ!?と自分に自分でツッコんでもみたけど、どうやら多少は年齢に思考が引っ張られてるようで、私は自分の中の『良識』をぽーーーいっっと放り投げた。
『ダッテ ワタシ 3サイジ!』
森の入り口から歩いて30分は経ったかな?
子どもの足なのでそんな距離は遠くないだろう。
帰ることを考えると、あまり奥には行かない方がいいかな、と考えながらトテテと歩いていると少し拓けた所に出た。
ちょうどぽっかりと円形状に空が見える。綺麗な雲一つ見えない青空だ。太陽はまだ上空まではきていないが、暖かな陽射しが降りそそぐ。
木が2〜3本倒れていた。少し休憩しようとその幹に腰掛け鞄から水を取り出して口にする。
歩いたからか体温が上昇し喉に渇きを感じていたので、冷たい水分が喉を潤す心地にホッとした。
風を感じながら一息ついていると、急に頸がぞわっとした。
変な気分……と思っていると後ろから声をかけられた。
「お嬢さん、ここで何をしているのかな?」
背筋を撫でるように冷たい声が滑る。体が跳ねた。バッと後ろを振り返る。
私の後ろには、金髪のふわふわのくせ毛で翠眼の見目麗しい青年が立っていた。
紫色の中国の漢服に似た服に妙な色気を感じる……が、森の中では動きにくそうで違和感がある。この場所に似つかわしくない。
そして、笑顔なのにどこか薄寒い雰囲気を纏っていた。




