家族会議②
「王は……拗らせておいででしたからなぁ……」
ふぅ…と溜息を吐きながら顳顬を押さえて項垂れるエアンディール様と、更に眉間に皺を寄せ呻く父。なんだか可愛く思えてしまった。
「まぁ、王の考察は真実近いですぞ。言葉が契約に更なる力を付与するのは確かですが、要は言葉の中に込められた想いが大事でのぅ。精霊が命を賭しても仕えたいと思える方に言葉を捧げれば『盟約』と成りますのじゃ』
ふふっとエアンディール様は花も綻ぶ様な笑顔で言った。
「某は幸せですなぁ。永く生きる精霊でも『生命を捧げれる方』に巡り会える事は稀なことゆえ」
兄の側から片時も離れないところを見ると真実そうなのだろうと思った。
「なら、リアンを加護してくれる精霊を見つける……っていうのは難しいかしら…」
それはそうだろう。生命まで捧げる様な巡り合わせはエアンディール様も稀だと言っていたのだし。
それよりも加護が必要になる今後の行動が気になる。なに危ない事しようとしているんだ?
「え? リアンと契約したがらない子がいる筈ないじゃないか!」
さっきまで渋顔をしていた父が笑顔で言い放つ。親バカだ。
「そうだよ!! こんなにかわいいリアンならすぐ見つかるよっ」
妹バカもいた。誰か止めて……。
「ふむ」
経験者は語る! エアンディール様、止めて!!
「王が呼び掛ければ数多の者が集まってくれるでしょうなぁ。その中から選ばれては如何か? リアン様に仕えたい者は片手では足りぬのでは? ふふ」
親(?)バカもう一人いた……。
「エアルがそう言うなら大丈夫そうね!! ナル、収集かけましょう!」
母までノリノリ……。
いや、ちょっと待とうよ。いくら契約儀式が気持ち一つだと分かったからって私3歳児ですよ。
おばちゃんの意識が入ってるから理解できてるけど、前世で言ったら、幼稚園年少組より下よ?
『おともだち できるかな?』とか『おやつ おいしいね〜』とか自分のことでいっぱいのお年頃の娘に、従僕を付けるかのように精霊と契約させようとするとか本気ですか??
……本気だわ。4人(3人+精霊1人)がどんどん話を進めている。
誰か、今後の事を教えてください……。




