13す、僕の切札
夢の中の様な戦闘時間。
僕らは無茶苦茶に夢中で打ち合った。
ゴブリンジェネラルとの一騎打ち。
楽しかったが……
しばらく戦ってみてわかった。
(ゴブリンジェネラルに僕は勝てない。
このままでは……)
技術、力は、ほぼ互角。
成長力も同じく互角。
しかしながら……
僕にはスタミナが無かった。
ゴブリンジェネラルには余裕がある。
僕にはもう……スタミナが無いのだ。
(悔いが残る。悔いが残る。悔いが残る。
このままでは……スタミナ切れで
まける。
負けてしまう)
この極上の戦いにまける?
スタミナ切れで?
負けるにしても……
(そんな間抜けな負け方……
あって良いはずが無い。
僕は、どぉして、
もっと身体を鍛えてない?
こんな事になるなら……)
僕は悔いていた。
と同時に考えていた。
僕はいつでも恐怖してた。
刃物に怯えていたから。
だから僕は備えていた。
いつでも再び兄に襲われる可能性がある。
その時の対策方法も……
(使うべきだろうか?
対兄用の最後の武器を?
それを使う事は……
ゴブリンジェネラルとの戦いに?
この素晴らしい勝負に……水をさす?
この勝負を汚すことにならないか?
だが……使わない事もまた
勝負を汚す事にならないか?
打てる手があるのに打たない。
それもまた、真剣勝負には不誠実だ。
その手が、例えばドンナに汚れた手
だとしても……)
そこまで考えて別の事を思い出した。
僕をこの戦場に送り出した張本人。
小さな少女の事を。
(そうだった。
あんまり楽しすぎて忘れていた。
戦う動機。
僕は勝たなきゃ駄目な理由があった
僕の心に心の中で票を投じる。
賛成二票。
【やれる事は全部やるのが誠実だ】
【負けられない理由がある。】
反対一票。
【この戦いを汚すな。】
賛成二票。反対一票。
よって……
「僕は本気の切り札を出す事にした」
あまり褒められた手では無いが
僕を本気にさせたゴブリンジェネラル。
彼に称賛を……
彼にわびを……許しを……
それでも、この勝負に僕は勝ちたかった。
どんな手を使ってでも、




