10こ、レベルアップ
ゴブリン軍の本拠らしき野営地。
以前見つけた場所。
そこに一人で突っ込んだ。
そこでゴブリン達と戦っていたが……
「ゴメン。ちょっと僕。強すぎた」
僕はゴブリン達に誤る。
コレが種族差と言う奴か?
正直ゴブリンは相手にならない。
いざとなれば、嫌だけども……
本当に嫌だけども。
刃物を使う気だった。
空間ごとゴブリン達を日本へ転移させてやろうとか考えていた。
なのに……
ゴブリンは僕の敵では無かった。
まずゴブリンは小さい。
リーチが違う。
僕の攻撃がゴブリンに届く間合いでもゴブリンの攻撃は僕に届かない。
ゴブリンの投擲攻撃も武器が石程度。
ゴブリンの力も非力。
僕の防刃服は穿けない。
そして、なぜかわからないが、僕が蹴るとゴブリンは凄い勢いで吹き飛ぶ。
(本当に、なんだろなコレ?)
僕がゴブリンを蹴ると、
まるでサッカー選手の蹴るシュートボール
そんな感じ。
蹴られたゴブリンはぶっ飛ぶ。
サッカーでもしてる気分。
正直に言ってゴブリン蹴飛ばすの楽しい。
蹴れば蹴るほどなれていくよ。
初めはサッカー
今はボーリングかビリヤードかゲートボールかピンボールでもしてる気分だった。
僕がゴブリンを蹴飛ばす。
蹴飛ばされたゴブリンは別のゴブリンにぶつかる。
更に連鎖して、まとめて吹っ飛ぶ。
複数のゴブリン動かなくなる。
(何だこれ? めちゃくちゃ楽しい)
僕は出来るだけ多くのゴブリンがまとまってる場所に向って、ゴブリンを蹴り込む。
ゴブリンがゴブリンに当たる。
そのゴブリンかを更に連鎖と言うか
コンボと言うか……
巻き込まれたゴブリン全部
まとめてゴブリン達が吹き飛ぶ。
まるでボーリングのストライクの様。
(なんだろな。この万能感は!)
僕はゴブリンと戦う気でここに来た。
悲壮な覚悟をしてた。
なのに蓋を開けてみたらレジャー感覚。
悲壮な覚悟でここに来たのに。
【案ずるよりも産むが易し】
と言うか……
【百聞は一見にしかず】
と言うか……
楽勝じゃないか!
ゴブリン退治。
楽しいじゃないか!
ゴブリン退治。
「そうだ! 良い事を考えた。この蹴り技を【ゴブリンシュート】と名付けよう」
ちゃららちゃっちゃっちゃ〜
「僕はレベルが上がった。
力が20上がった。
自信が40上がった。
運が80上がった。
思い上がりが160上がった。
スキル【小さな婚約者】を手に入れた。
ロリコン値が320上がった。
必殺技【ゴブリンシュート】を覚えた。
いや、駄目だろ
僕は最低だ。
コレじゃただのロリコンじゃないか!
速く下から3つ目のスキルを外さねば
僕はロリコンになってしまう」
僕は自分でレベルアップ宣言して
自分でダメ出しをした。
結構テンパってる。
目の前に巨大なゴブリンを見つけたから
テンパってる。
明らかに威圧感が違うゴブリンがいた。
アレがボスか?
雑魚ゴブリンとは明らかに違う。
僕は手近なゴブリンを巨大なゴブリンに向って蹴り込んだ。
僕が蹴り込んだゴブリンを軽くはたき落とす巨大なゴブリン。
お互いの視線がぶつかる。
僕は目標を見つけたが……
相手は獲物を見つけた目をしてた。
僕が良くお気に入りの【防刃服】を見つけた時にしていた目。
まさか、そんな目で巨大なゴブリンから僕が見つめられる事になるなんて……
(なんかムカついた)
ので……
巨大なゴブリンへ
連続で数匹のゴブリンをボールに見立てて蹴り込んでやった。
ゴブリン達は阿鼻叫喚。
僕とデカイゴブリンだけが落ち着いてる。
巨大なゴブリンは手に持った棒で僕が蹴ったゴブリン達を打ち返してきた。
慌てて避ける。
(……やりおる。)
間違い無く、僕が戦ったゴブリンの中で最強の相手だと直感した。
ま、僕は今日初めてゴブリンと戦ったのだけれども。




