↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦国アウトロー  作者: 石蒜
第1章「覇王の目覚め」
PR
20/80

第20話「接触」

翌日の放課後。


椿は一人で校舎を出た。


校門を抜けたところで、二人の男が道を塞ぐ。


「竜胆椿だな?」


椿が足を止める。


「誰?」


「秋山天馬と一緒にいるらしいな」


「それが?」


男が笑う。


「本人より先に、お前に聞きたいことがある」


「何を?」


「秋山は何人集めてる?」


椿の表情が変わる。


「集めてる?」


「とぼけんな。大地夢斗、佐久間海斗。それに桐生拓真まで一緒にいるって聞いた」


「勝手に集まってるだけだろ」


「同じことだ」


男が椿へ近づく。


「秋山に伝えろ」


「自分で言えば?」


「……何?」


「探してるんだろ。だったら直接行けよ」


男が椿の胸ぐらを掴もうとする。


椿はその手を払い落とした。


「触んな」


「てめえ……!」


男が拳を振り上げる。


もう一人が腕を掴んだ。


「やめろ。今日は違う」


「でもよ!」


「上から言われてるだろ」


椿が眉を寄せる。


「上?」


二人は答えなかった。


「秋山に伝えろ」


男が椿を睨む。


「東側に首を突っ込むなら、次は昨日みたいには終わらない」


二人はそのまま立ち去った。


椿は黙って背中を見送る。


「……面倒になってきたな」


その頃。


天馬、夢斗、海斗は駅前を歩いていた。


「結局、誰なんだろうな」


夢斗が言う。


「何が?」


「久我山より上の奴」


海斗も気になっていた。


「桐生先輩も知らないって言ってたしな」


その時。


天馬の前に、一人の男が立った。


「秋山天馬」


三人が止まる。


男は一人だった。


「また俺?」


「人気者だな」


夢斗が笑う。


「嬉しくねえよ」


天馬が男を見る。


「誰?」


「名前を教える必要はない」


「じゃあ俺も話す必要ないな」


天馬が横を通ろうとする。


「待て」


男の声が低くなる。


「久我山を倒したそうだな」


天馬が振り返る。


「だったら?」


「東側で、お前の名前がかなり広がってる」


海斗が前へ出る。


「お前も東側の奴か?」


「ああ」


男は天馬だけを見ていた。


「秋山。俺たちのところへ来い」


「は?」


夢斗も驚く。


「仲間になれってこと?」


「そうだ」


天馬は少し考え――


「嫌だ」


即答した。


男の眉が動く。


「理由は?」


「知らない奴らの下につく理由がない」


「……そうか」


男は背を向けた。


「今日はそれだけだ」


「喧嘩しないの?」


夢斗が聞く。


男が振り返る。


「次はそうなるかもな」


そのまま人混みへ消えていった。


海斗が息を吐く。


「とうとう勧誘まで来たか」


「絶対行かねえけどな」


天馬が答える。


その直後。


スマートフォンが鳴った。


椿からだった。


『東側の奴らが来た』


天馬の表情が変わる。


『俺にも来た』


すぐに返信する。


しばらくして椿から返ってきた。


『やっぱり動いてるな』


天馬はスマートフォンをしまう。


夢斗が尋ねる。


「椿?」


「ああ」


「何だって?」


天馬は二人を見る。


「向こうにも東側の奴らが来たらしい」


海斗の表情から笑みが消える。


天馬は男が消えた方向を見る。


自分だけではない。


周囲にいる人間まで見られ始めている。


「……そろそろ放っとけないな」


第20話 完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。