↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦国アウトロー  作者: 石蒜
第1章「覇王の目覚め」
PR
16/81

第16話「三対七」

「行け!」


久我山の声と同時に、二人が天馬へ飛びかかった。


一人目の拳をかわす。


だが、もう一人が横から蹴りを放つ。


「ぐっ!」


天馬の脇腹に入った。


その隙を久我山は逃さない。


「おらぁ!」


拳が天馬の頬を捉える。


「天馬!」


夢斗が叫ぶ。


「よそ見してんな!」


夢斗にも二人が襲いかかる。


拳を腕で受け、そのまま一人を押し返す。


しかし、背後から殴られた。


「いってぇ!」


海斗も二人を相手にしていた。


「くそ……数が多い!」


一人を殴っても、すぐにもう一人が来る。


三人とも、思うように攻められない。


「どうした秋山!」


久我山が踏み込む。


天馬は拳を受けながら後ろへ下がった。


「噂ほどじゃねえな!」


「……うるせえ」


天馬が顔を上げる。


久我山がもう一度迫る。


右拳。


天馬の身体が動いた。


かわす。


そのまま久我山の腕を掴んだ。


「なっ――」


引き寄せる。


膝を腹へ叩き込む。


「ぐっ!」


久我山が下がる。


そこへ別の男が殴りかかってきた。


天馬は振り返る。


一歩踏み込んだ。


拳が男の顔面に入る。


「がっ!」


一人が倒れる。


「まず一人」


天馬が息を吐く。


夢斗が笑った。


「やっと減った!」


「お前も倒せ!」


「分かってる!」


夢斗は正面の男へ突っ込む。


一発を受けながらも、腹へ拳を返した。


「おらっ!」


男がよろめく。


そこへもう一発。


二人目が倒れた。


海斗も相手の腕を払い、顔へ拳を叩き込む。


「寝てろ!」


三人目が地面へ崩れる。


残る四人。


久我山が腹を押さえながら天馬を睨む。


「調子に乗るなよ……!」


「そっちが七人で来たんだろ」


天馬が構える。


夢斗と海斗も左右に並んだ。


「これで三対四」


夢斗が笑う。


「だいぶ楽になったな」


海斗も拳を握る。


久我山たち四人が再び動く。


その瞬間。


「秋山!」


聞き覚えのある声が響いた。


天馬が一瞬だけ横を見る。


道路の向こうに立っていたのは――


竜胆椿だった。


「……何やってんだ、お前ら」


天馬が笑う。


「見れば分かるだろ」


椿は七人のうち三人が倒れているのを見る。


そして鞄を地面へ置いた。


「また面倒なことになってるな」


久我山が睨む。


「誰だ、お前」


椿は天馬の隣へ歩いていく。


「ただの同級生」


「椿」


「何だ?」


「手伝う気?」


椿が拳を握った。


「そのつもりで鞄置いたんだけど」


天馬が笑う。


「じゃあ頼む」


四人。


久我山たちも構え直す。


人数は並んだ。


第16話 完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。