↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最恐魔導士は、おれがお嫌い  作者: 水桜崎 有叉杜
第七章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
49/62

ルサナ、ゼノの着ている服の胸元を切り裂く

 ゼノの家の前で、ルサナが玄関のドアベルを鳴らす。


「ルサナ……おれ、やっぱり……」


 嘉一が、そう言い掛けると、ルサナは「ここまで来たんだから、帰るとか言わないでよ?」と返した。

 ルサナは、ドアを何度もノックし「ゼノー! 居るんでしょー!?」と声を上げた。

 玄関のドアが家の中から、勢いよく開く。

 ゼノが、ぶかぶかのパーカーにジーンズ姿で、ドアの向こうから現れた。

 嘉一は、ゼノが腰までの長い髪を後ろで一つに束ねているのを見て「ゼノ……髪……」と驚く。

 横目で嘉一を見たゼノは、嘉一を無視してルサナに視線を向け「何の用だよ、ルサナ」と尋ねる。


「嘉一から、ゼノが杖持たずに魔法、使ったって聞いたから来たの」

「嘉一に話したのか?」

「ゼノが今、普段以上に、へっぽこ魔導士って事?」

「そうそう、移動の魔法すら使えねぇ役立たず……って、ルサナ、てめぇ」


 ゼノが、ルサナを強く睨む。

 ルサナは動じずに「……で、体は大丈夫なの?」と聞いた。


「おかげさまで反転してるよ」

「前の時は一か月くらい、そのままだったよね。今回も、そんな感じ?」

「後二週間は、このままだ」

「だから、ぶかぶかの洋服なんだね」


 ルサナが、ナイフをポケットから取り出し、ゼノとの距離を詰め、ゼノの胸元の服を横に大きく切り開く。

 ゼノが急いで胸元を押さえるが、切り裂かれた服の隙間から、タンクトップの襟部分が覗き、控えめな胸の谷間が見えた。

 嘉一は、その光景に「……へ?」と、間抜けな声を出す。


「やっぱり性別も反転してる。ね? 嘉一、面白いでしょ?」


 ルサナに聞かれて、嘉一は「ちょっと面白いね……」と困惑を隠さず声に出した。

 ゼノは「髪も勝手に伸びるんだよな……。本当、面倒くせぇ……」と、苦々しげに言う。


「とりあえず家に入れてよ。立ち話も、なんでしょう?」


 ルサナのその言葉に、嘉一は「いや、おれは……」と断ろうとし、ゼノを見る。

 ゼノは、嘉一の方を見ないまま「入れよ」と家の中に視線を移した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。