↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最恐魔導士は、おれがお嫌い  作者: 水桜崎 有叉杜
第六章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
41/62

燃え行くもの

 人形の製造拠点に現れた嘉一とゼノは、壁際に、ずらっと並ぶ、人形達を見た。


「探して壊さない? って言わなかった!?」


 慌てたような嘉一に、ゼノは「もう、場所の見当はついてたんだよねぇ」と返す。


「ここ、やっぱり製造拠点!?」

「この左側の機械さえ壊せば、二度と人形、作れなくなるはずなんだよね」


 嘉一は、左側を見る。大きな四角い機械が有り、機械の窓から、シャーレの中で、何かが培養されているのが見える。


「この機械、魔法で壊すの時間掛かりそうなんだよね。ここ、見てよ」


 ゼノが、機械の側面に有る、三角のマークを指さす。


「製造拠点、壊す前に、仲介所の機械、壊したら、もう今は死んじゃった魔導士が、魔法で壊せない魔法、掛けてたみたいでさ。その三角は、魔法が掛かってますよってマーク」

 嘉一が「魔法なら魔法で解けるんじゃないの?」と三角のマークを見る。


「俺より相手の実力が上なんだわ。そいつ、百歳の誕生日に死んじゃったけど」

「ゼノが殺した訳じゃないよね……?」

「殺せば魔法、解けたかもな」

「……違うなら、いいや……」

「授華呪で水浸しにすれば壊れると思うんだけど。お前やれるよね?」

「うん……。やってみる」


 嘉一は、水を呼び出し、機械に上から、大量の水を掛けた。

 機械が、停止する。

 ゼノが「じゃあ、帰るか」と言い、嘉一は「役に立てた?」と尋ねる。


「だったら嬉しい?」

「ゼノの役に立てたなら嬉しい」

「……帰るぞ」


 杖を振ろうとしたゼノが、動きを止めた。


「やばいな……」


 壁際の人形達が、壁から出て来て、ゼノと嘉一に向けて歩いて来る。


「やっぱり相手の方が上手だ。機械が壊れたら、工場内じゃ魔法が使えないように術が掛けられてる」

「それって……」

「お前が闘わなきゃ多分、死ぬ」

「ゼノも?」

「三割の確率で死ぬ」

「それ、どういう計算?」

「大体それくらいだと思うよ」

「適当じゃん」

「何も武器持ってないからね。生き残れたら奇跡」

「ゼノが危ないなら頑張る」


 嘉一が、人形達に雷を落とす。

 人形達、一瞬、動きを止めるが、嘉一達に向けて歩いて来る。

 動じないまま、ゼノが「基本的に、授華呪での攻撃は痛みも無いから、やっぱり傀儡相手じゃ効かないか」と、冷静に口にする。


「じゃあ、どうすればいいの」

「人形だけ燃やせば?」


 嘉一は、炎を呼び出し、人形達の方に炎を投げる。

 人形達が居た床のマットに燃え広がり、嘉一は慌てた。


「上着脱いで消す事に使えば、火、消せると思う!?」

「水、呼び出した方が早くない?」

「あ……そうだった……」


 人形達が炎に巻かれて倒れ、動かなくなった。

 その様子を見ていたゼノが「死んだみたいだね」と、倒れた人形達を見る。


「じゃあ、逃げよう」


 嘉一の、急くような言葉に「まぁいっか。工場、燃えちゃった方がいいだろうし」と、ゼノは出入り口に向かおうとする。

 嘉一がゼノを追い掛け、二人は部屋を後にした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。