↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最恐魔導士は、おれがお嫌い  作者: 水桜崎 有叉杜
第五章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
40/62

地下の工場

 町の横の森の中で、歩いていたゼノが立ち止まる。

 後ろに着いて行っていた嘉一も、その場で足を止めた。


「少し、良い事していかない?」


 振り返ったゼノに、嘉一が「良い事?」と尋ねる。


「まぁ、着いて来な」


 ゼノが、杖を振り、嘉一と消える。

 建物の屋上に移動した後、目を開けた嘉一は「どこ?」とゼノに聞いた。


「ここから地下、行けんのかなぁ」


 ゼノは答えず、そう言って、歩き始めて、扉が有る所で立ち止まり、杖を振ると、扉の鍵を開ける。


「多分、中、人居ねぇから、目くらましの魔法、解くぞ」


 嘉一の周りを少し明るい光が覆い、消えた。

 ゼノが、扉を開けて歩き始め、嘉一が、ゼノに着いて行く。

 通路を歩く嘉一は「何も無いね」と口にした。

 ゼノが「本番は地下」と答える。


「地下に何が有るの」

「人で有って人で無い物」

「……分かんないよ」

「見れば分かるよ」


 嘉一とゼノが、地下に辿り着く。

 並べられた机に向かい、単純作業をしている人間のような者達が、プラスチックの容器のような物を作っている。

 嘉一は、作業をしている、人間のような者達に気づいて「うわっ。邪魔して、すみません」と口にする。

 人のような者達は、誰も顔を上げず、何も言わない。

 人のような者達には、髪を始めとした体毛が無く、みんな口が有る場所に口が無く、似たような顔をしている。

 作業着を着た人のような者達を見て、嘉一は「何? これ……」と怖がり、ゼノに、しがみつく。


「人の細胞から作られた人形」

「人形……?」


 ゼノは「給料払わなくていいから安上がりなんだってさ。みんな、魂らしきものが無い。金持ちの傀儡だよ」と、どこか吐き捨てるように言う。

 ゼノが、杖を振る。

 人のような者達が、一斉に机に突っ伏すようにして倒れた。


「嘉一、人形の製造拠点、探して壊さない?」

「どうして?」

「人として間違ってると思うから」


 ゼノが杖を振り、嘉一と共に一瞬で、その場から消えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。