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最恐魔導士は、おれがお嫌い  作者: 水桜崎 有叉杜
第五章

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ニュース記事は正しいか

 朝早く、嘉一とゼノは宿を後にした。

 しばらく歩いた頃、ゼノが嘉一と町に入り、嘉一に目くらましの魔法を掛ける。

 町中に出てから、そこらに居る人々の噂話が聴こえて来た。


「後一人、賞金首を捕まえれば無罪放免だったらしいのに、間違って賞金首の兄を殺したらしいね」

「ひどい奴だよ」

「花錬族は怖いね」


 町の人のやり取りが聞こえてしまった嘉一が「ニュースって、こんなに早く出るの?」と、ゼノを見る。


「物による」

「ニュース、見ておいた方がいい?」

「見たいなら、見せてやろうか」


 ゼノは、路地裏に入り、嘉一を手招きする。

 嘉一が、ゼノの居る所に行き、ゼノが、杖を振り、壁に新聞を投影し、内容を読み上げた。


「昨日昼、マドガの宿で、賞金首四人と一般市民の男性一人が殺されました。自身も賞金首のユィンは、誤って無実の男性を殺害。本日午前九時、宿の女将に話を聞きましたが、女将は『何も覚えていない』と話しました。ユィンと連れの魔導士は、朝早くに宿を発っており、今はメドナに居る模様。ユィンが凶悪犯だと証明されたようなもの。ユィンの賞金首としてのグレードは一番上に変更された為、今後はユィンも賞金首狩りのターゲットになると思われます」


 ゼノが、投影した新聞を消す。


「他の記事も似たようなものだよ」


 ゼノは、いくつかの新聞を壁に投影した。


「まだ見たい?」


 そう問われ、嘉一が「人違いで命を奪ったユィンは死ぬべきって書いてあるね……」と、力なく呟いた。


「お前、俺の周り離れるなよ。目くらましの魔法は、あまり遠いと利かない。今は別人のフリしてた方がいい」

「おれ……死んだ方がいい……?」

「そうするか? お前が死んでも、何とも思わないけど」

「そう思ってるの、ゼノだけじゃないよな……」

「そうだな……」


 ゼノは、嘉一に「お前また追われる身になるね」と告げ、嘉一は俯いた。

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