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最恐魔導士は、おれがお嫌い  作者: 水桜崎 有叉杜
第五章

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襲撃

 三日後の朝、宿のドアをぶち破り、賞金首五人が入って来た。


「花錬族が居るって?」


 五人の中で一番背の低い男が、そう発したのを見た後、キッチンの壊れた冷蔵庫を直していたゼノが、面倒くさそうな表情で「今、忙しいんだよねぇ。後にしてくれる?」と口にした。

 女将が、階段を使って、二階から降りて来て「どうしたの? ゼノさん」と尋ねる。


「女将さんは二階に居て下さい。危ないんで」


 五人を無視するゼノに、一番髪の短い男が「てめぇ。なめてんのか」と語気を強めた。


「ケンカ売るしか能が無いの? もしかして、脳みそ無いの?」


 興味無さそうに、それだけ口にして、ゼノは、冷蔵庫に向き直る。

 背の高い男が「無視してんじゃねぇ!」とゼノに苛立っている。

 ゼノが「仕方ないねぇ」と杖を振る。

 縄が現れ、一番背の低い男と、一番髪の短い男を、ぐるぐる巻きにする。


「先に冷蔵庫、直したいんだよ。女将さんが居る手前、乱暴な事が出来ないんだから、後にしてよ」


 男達の中で、一番筋肉質の男が、女将を捕まえる。

 女将の首元にナイフを当てるようにして「花錬族は_!?_」と、その男はゼノを見た。

 ゼノが「二階」と短く返す。

 女将を捕まえていた男は、女将を離し、背の高い男と茶髪の男と共に、二階に上がって行く。

 女将が「ゼノさん……」と、不安そうにゼノを見た。


「大丈夫ですか? 女将さんに、あんな事しやがって……俺、怒ってるけど、手が出せないんですよねぇ。せいぜい、こいつらで遊ぶくらいかな」


 縄で縛られている男二人を見て、ゼノが杖を振る。

 縄が解け、男二人は、階段を上がって行った。

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