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最恐魔導士は、おれがお嫌い  作者: 水桜崎 有叉杜
第四章

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嘉一、追いつめられる

 道を塞ぐほど大きな岩が、嘉一の進行方向の上から落ちて来る。


「え? 何!?」


 そう叫んだ嘉一の横に「逃げちゃ意味無いじゃん。殺せって言ってるのに」と、ゼノが現れる。


「あの岩、ゼノが出したの!?」

「お前が逃げられないようにな。よく見てみろよ。あいつら、手配所で見た貼り紙に書かれてた賞金首達だぞ。無罪放免のチャンス。狩り放題」

「そんな軽く言う事!?」

「そうそう。あいつらの命なんて軽いの。殺しちゃえよ」


 嘉一は困ったように「悪い事した人にも理由が有るし、同じ人間じゃん!」と、声を上げる。


「理由ねぇ。自分が私腹肥やしたいだけじゃねぇの? 知らねぇけど」


 ならず者達が嘉一に追いついて、ある程度の距離の所で立ち止まる。

 ゼノが「ほらほら。殺さないと殺されるよ?」と、嘉一を煽る。

 嘉一は左右を見た後、右側の岩の空洞に向けて、走って行った。


「そっちは行き止まりだよ? 嘉一」


 ゼノは嘉一に、そう言う。

 その後で、ならず者達が嘉一を追い掛けて、岩の空洞に入って行く。

 ゼノは杖を振り、岩の空洞の部分に鉄格子を呼び出して、嵌める。

「悪い事した奴は殺されて当然なのに「理由が有る」ねぇ。呆れるわ」

 ゼノが鉄格子に背を預け、寄りかかるようにして「お前の理屈じゃ、誰も救えないよ?」と呟き、鉄格子の方に頭を僅かに向けた。

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