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最恐魔導士は、おれがお嫌い  作者: 水桜崎 有叉杜
第四章

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逃げた結果

 嘉一が、盗賊からの攻撃に逃げ続けていると、ゼノが魔法を使って現れた。


「人間相手だと、怯むね。倒せるでしょ?」


 ゼノの言葉に、嘉一は「ゼノ、気絶させるとか出来ない!?」と、ゼノの居る方を見る。


「お前の為に力、使う気は無いね」

「っていうか、なんでゼノは襲われないの!?」

「目くらましの魔法掛けてるから、お前以外に俺は見えない」


 盗賊の内、一人が「さっきから、何、独り言、言ってんだよ」と怒ったように言う。

 嘉一は、部屋の出入り口へ走り出し、逃げ出した。


「邪魔して、ごめんなさい……!」


 盗賊達は、嘉一の逃げた方を見た後、嘉一の方へ走り出す。

 盗賊が「どこから来たんだか知らねぇけど、逃がすか!」と大声を上げた。

 盗賊は、嘉一を追い掛けて来る。

 嘉一が、洞窟の曲がり角という曲がり角を曲がりながら、走る。

 突き当りに来て、盗賊が追い掛けて来ない事に気づいた嘉一は立ち止まる。

 ゼノが現れ、嘉一はゼノを見た。

 盗賊の内、一人の首根っこを持っていたゼノが、その手を離し、盗賊は、地面に崩れ落ちる。

 嘉一は「死んでるの……?」と、地面に落ちた盗賊を見た。


「見せしめに殺したら、他の奴は追い掛けて来なくなった」

「なんで殺したの……」

「追い掛けて来なくなると思ったから。手っ取り早いだろ」

「気絶させればいいじゃん……」


 嘉一の、責めるような視線に「ぬるいね」とゼノは返す。


「こいつもそうだけど、あいつら全員、賞金首だよ」

「賞金首だからって、殺していいの?」

「金にしたいなら、首、持ってかないとね。こいつだけでも十分な金になる」

「お金が欲しいなら、盗賊の財宝、奪えばいいじゃん……」

「足音がするな。追い掛けて来たみたいだけど、どうする? 死に掛けてみる?」


 ゼノは、嘉一が今、来た道の方を見る。


「ゼノが仲間、殺したんだから、俺も殺されるだろ……」

「だろうねぇ。どうする?」

「移動の魔法で逃がしてくれたり……」

「本当に死に掛けたらね」


 足音が聴こえ出し、嘉一は、唾を呑み込んだ後、雷を手にまとわせ始める。

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