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謎の神殿
神殿の外で、嘉一が神殿を見上げている。
「ゼノが、目くらましの魔法、掛けてくれたから、俺の姿は他の人には、違う人に見えるんだよね?」
「もう魔法、解けてるけどな」
「危なくない?」
「人間が居なければ大丈夫」
神殿に沿うように、歩いて行くゼノの後を、嘉一は追い掛けた。
ゼノは「魔物は賞金首に興味無いから」と続け、嘉一が「なら、いいけど……」と口にする。
「神殿は地下に続いてるんだ。無事に攻略しても、誰も何も言わないんだよね。魔王が居るのかも居ないのかも」
そう言って、嘉一より少し進んだ位置で歩みを止め、視線を神殿の壁に移したゼノを見ながら、嘉一は「行ってみれば分かるかな」と聞く。
「俺は、お前の事、助けないから、自分でどうにかしろよ」
困ったように、嘉一は言う。
「少しくらい助けてくれても……」
「さっさと行くぞ」
歩き始めたゼノに、「待って……」と言いながら、嘉一は、ゼノに追いつこうと少し走った。




