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VSパイソン

「……はい!!」


「キララとチェリオも構わないよね」


「勿論です」


「逃げる手伝いぐらいはするさ。言っておく。お前等は仲間を見捨てた時点で、合格は出来ないよ」


 キララとチェリオもラビに同調。更にチェリオはガキ共二人に捨て台詞を吐き、サマナ達と一緒に走り出した。


「トム!! 何処にいますか!! 助けに来ました」


 湖が見えてきたと同時に、サマナはらしくもなく、大きな声で叫んだ。


「馬鹿か!! まずはパイソンに不意討ちをかけるべきだったのに」


「良いんじゃないの? 早くこっちに意識を向けさせるためでしょ。見えたよね。二手に分かれるよ」


 ラビはパイソンの姿を見て、右回りに進む。キララはその逆の左回り。


「こちらからも牽制するが、キララも頼むぞ」


 パイソンはサマナの大声に気付き、こちらに振り向く。そこをチェリオが弓で狙う。


「キシャーーーー!!」


 パイソンの威嚇。その衝撃で一矢の軌道が反れた。唾を吐いて、それで落としたわけじゃない。


「正面からは矢を当てるのは難しいか。サマナも止まるのは一瞬。動き回れ」


 チェリオは矢を放つと別の角度から弓を狙うために移動している。


 下手に止まれば、格好の的だ。ラビ達のようにサマナも動く必要がある。止まるのは魔法を使う時のみだ。


「こっちです」


 キララはサマナの行動が遅れたのを察して、パイソンに投げナイフを連続で二、三本放つ。それはパイソンの皮膚に半分、三分の一の深さで突き刺さる。


「コイツの皮膚はそこまで硬くなさそうです。チェリオの弓矢を上手く当てれたら……ヤバっ!!」


 パイソンをキララの投げナイフを受けたのにも関わらず、正面から向きを変え、口を開いたまま、キララを呑み込もうと頭をから突っ込んでいく。


「サマナ!!」


「はい!! 【アースウォール】!!」


 俺様の声で、サマナは同調したように【アースウォール】を使用。


【アースウォール】と叫んだのは、キララにも分かるように。


 パイソンの前に【アースウォール】は出現した事により、キララの壁になった。見事にパイソンが噛み砕いたが、その間にキララを距離を取る事に成功だ。


 とはいえ、パイソンの口は【アースウォール】を噛み砕くまで大きく開き、それを砕く程の力もあるという事だ。それ以前に呑まれた時点でアウトなわけだが……


「ちっ!!」


 ラビはパイソンがキララに攻擊した直後、横腹を狙ったが……尾の部分が渦巻き、ラビを絡め取ろうとする。


 それを察し、後方へジャンプして難を逃れた。


 一撃で仕留めなければ、捕まっていたな。最悪、圧死だ。そこからギルドも助けられたかどうかだぞ。

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