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作戦


「この先です。フクロウコウジもいません。花畑と同じ広さがありますが、気をつけましょう。すぐに戦闘になるかもしれません」


「このまま先頭は僕が行くよ。ここに来るまでに他の魔物と遭わなくて良かった。そのお陰で間に合いそうだし」


 ラビを先頭にして、チェリオが行き先を教える。ここまで出会った魔物は運良くフクロウコウジだけ。戦闘はなく、魔法も温存出来ているのは大きい。


「ギルドからの連絡がないからね。上手く逃げれたのかもしれない」


 ギルドから再度連絡はなし。毎度連絡が入るとも限らないわけだが、ガキ共の生存の可能性は高い。


「ああいう奴等は逃げ足だけは速いから」


「お姉さん!! あっちはどうなってますか?」


「えっと……こっち側にはいないね。お姉さん側から見て右側かな。何かを捜してるようだけど」


 パイソンは獲物を捜しているという事は、湖の場所で上手く隠れているのか? もしくは逃げる事が出来たかだ。


 捜し物に夢中なら、不意討ちを仕掛ける事が出来るかもしれない。


「サマナは攻擊魔法じゃなく、防御。それをラビかキララに使うぞ。二人はパイソンが吐く唾に注意だ。気付かれた場合、回避を優先してくれ」


「分かった。キララは囮で、回避重視でいいよ。僕の方が魔物相手に慣れてると思うし」


「分かりました。攻擊はお願いします」


「牽制は任せてください。勿論、弓で仕留められたら一番ですが」


「サマナもチェリオと後衛だ。どの防御魔法を選ぶか慎重にしなければならないぞ」


 パイソンの唾が麻痺、毒、酸のどれかが含まれる。


 魔法の回数は五回。時間の経過で回復はしてくれた。それを防御魔法に使うつもりだが、全てを使えるわけじゃない。


 マッドベアラーの住処に行く時に魔法なしは心許ないからな。


 パイソンの唾を遠距離攻擊とするなら、【ウインドシールド】が良いだろう。


 ただし、それがちゃんと発動するのか。しても、個体ではなく液体だ。軌道を変えたところで、少しでも体に付着すれば毒や麻痺になる可能性もある。


 それならば、【アースウォール】を使うのか。それも問題はある。タイミングだ。唾が当たる直前にラビやキララの目の前に出せるのか。


 出す方向、タイミング、酸だった場合に溶けないか。目の前に出した時、ラビ達の視界も一時的に封じてしまうのもある。


 初めて戦う相手には危険が伴うのは当然。練習するにも魔法の回数制限があったからな。


 他には……【アクアミスト】か。湖が近くにあるなら、強化されるか? 攻擊でもあり、防御にもなる、視界を遮る魔法だ。


 効果は低かったが、湖が強化してくれるかだな。

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