襲われているのは?
「でも、戦闘中なんだよね? パイソンが負ける事もあるから。ポイントを取るためには、僕達も倒す必要が出てくるから」
パイソンの危険度が高くても、パーティー次第では勝てる可能性はある。
サマナとラビ、キララとチェリオのパーティーなら……いけると思いたいが。
今の相手がパイソンを弱らせて、逃げてくれるのが一番良い。
手負いの獣は危険だが、その分倒しやすくもあるはず。
サマナの魔法とチェリオの弓。遠距離攻擊が出来るのは大きいからな。
「残念だけど……パイソンが圧倒してたよ。アイツ等は無事に逃げれるかどうか」
バーバラは溜め息を吐きながら、パイソンが受験者相手に圧倒してる事を言ってきた。その相手に対して、嫌悪をしているような……
「……アイツ等ですか? お姉さんに知り合いが……もしかして」
バーバラには生前の記憶はないらしいが、かなりの年数が経っているはずだ。記憶が戻ったとしても、サマナのような年代の知り合いはいないんじゃないか。
それにサマナも想像がついてる事から、奴等しかいない。
「……ガキ共が襲われてるのか?」
「そうだね。お姉さんも名前も覚えてないけどさ。素人でも、動きが全然なのが分かるよ。すぐにでも脱落の連絡が来るんじゃないかな」
俺様もガキ共の名前は覚えてないな。サムだから、トマだったか?
パーティーの人数が増えてなければ、盗賊と魔法使い、僧侶の三人か。
前衛が盗賊、後衛が魔法使いと僧侶。前衛に実力がなければ、魔法を使う暇がないだろ。
アイツも自分可愛さに囮になるような奴とも思えないからな。
「えっ!? 襲われてるのはアイツ等なの!?」
俺様のガキ共発言で、ラビも察したらしい。
「そうみたいです」
「それは……私達を罠に嵌めようとした」
キララも連鎖したようにラビの嫌悪した顔で察したようだな。
「はい」
「だとしたら、バチが当たったんだ。人数が減る分、合格出来る可能性が増える。アイツ等の実力はそこまであったとは思えない。パイソンに勝てるなんて事は」
「……パイソンが圧倒してるらしいです。逃げれないかもしれまへん」
「良いんじゃないの? サマナも馬鹿されたんだから。自業自得。僕もアイツのせいで前回不合格なったわけで……」
ラビは言葉に詰まった。その理由は俺様にも分かる。
サマナが辛そうな顔をしているからだ。何を言おうとしてるか予想出来る。お人好し。馬鹿みたいな事を言うはずだ。
キララとチェリオがそれに納得するとは思えない事だ。
「助けに行く事は出来ませんか?」




