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戦闘中


「ここから足跡は別方向。湖にある洞窟はマッドベアラーの住処である可能性は低い事になりますね」


 サマナとラビ、キララとチェリオの四人で行動。今はマッドベアラーの足跡を追っている最中。


 マッドベアラーの住処を見つけて、そこから蜂蜜を盗む。


 マッドベアラーを倒すのは危険。いない時に盗み取るのが一番だ。


「足跡の量も増えているけど、その向きを考えるとね。行きと帰りの違いです」


「爪先と踵だな。何度も往復しているのなら、行きが多い方が住処方面か」


 歩き回っている事を考えると、戻る時よりも出発地点から遡る事を考えた方がいいからな。


「それも叢ばかり進むようになったら、ヤバいけどな」


「そこはラビさんの鼻頼りに……」


「それも結構厳しいよ。他の魔物が出たら、その臭いで消されるから。さっきのでギリギリだったし」


 チェリオのスキル【狩人の目】で、足跡を追跡した時、マッドベアラーが叢に入り、足跡が消える事があった。


 フクロウコウジがいない分かれ道なら、そのまま進めたわけだが、フクロウコウジいた場合は奴が向いた方しか移動出来ない。分かれ道がある方向しか向かず、叢を辿れない状況に陥ったからな。


 分かれ道を二回移動して、再度足跡を発見出来たわけだ。


「住処探しはここで一旦止めて、湖に行くよ。近い場所にあるんだよね」


 ラビはチェリオに確認する。


「そうですね。地図を見る限りは分かれ道を三つ移動すれば着くと思います」


 チェリオは森のダンジョンの地図を広げる。


「本当に助かります。探索者試験が終わったら、地図の作り方を教えて欲しいです」


 地図はチェリオの手作りだ。チェリオ自身が転移された場所から花畑まで。サマナとラビが移動した箇所も書き加えてある。


 そして、足跡の追跡で移動も追加している。それを見れば、何処にいるかは大体把握出来るわけだ。


「構わないですよ。合格した暁には簡単な説明ぐらいなら」


 チェリオもそれを了承。俺様もチェリオの地図を見せてもらったが、至ってシンプル。新しく来た場所を四角にして、追加する。情報があれば、その四角に書き込み。重要そうな場所には◯を付ける。絵心がなくても十分可能だ。


「チェリオちゃんの言う通りだね。東に三つ向かった先に湖があるわ」


 バーバラは空から確認して、チェリオの言葉が正しい事を伝えてきた。どうやら、ちゃんと起きたようだ。


「それに魔物がいたわね。しかも、戦闘中みたい。今から行くと鉢合う可能性が高いと思うんだけど?」


 戦闘中。魔物に警戒は必要だ。それも戦闘中であれば、邪魔するわけにもいかない。下手したら、パーティー扱いになってしまう。


 情報を共有した方が良いが……バーバラの存在がキララとチェリオにバレてしまうか。


 サマナにそんな目があるわけじゃない。嘘も吐けないからな。

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