反省
「ガイコツさんも了承してくれました!! ……キララさん達はそれで良いですか? 主導権といっても、私はそこまで指示は出来ないので」
「お互い様でいいよ。意見が分かれた時は……って、感じだね。僕もサマナとガイコツが決めたのなら、仲間にするのは構わないけど」
ラビは『けど』という語尾を強めたのは、裏切った場合は……って事だろうな。探索者試験では無理でも、それが終わったら……ラビやサマナが試験に落ちた場合は特にな。
「協力を得られるなら、こっちはそれで構わない。キララの失言もあったからな。けど、一つだけ。合格数の制限。僕が一番に諦めるわけだが」
チェリオはキララを合格させたいわけだからな。二番目もそちら側だと不公平になる。主導権を握るわけだが、それとこれとでは話は違うわけだ。
「まだ序盤だぞ。誰も合格はしてないだろ。俺様達が一番に合格すれば問題ないはずだぞ。それでも気にするのなら」
「次は私で構わないです。ラビは探索者試験二回目だし、ガイコツさんが一緒にいるので大丈夫です。一番で合格すれば良いだけだと言ってくれたから」
本当に駄目だと言いたいが、サマナならこう言うだろうと思ってたからな。
誰よりも先に合格すればいいだけだ。マッドベアラー関連は他の参加者もいるか、難度もある程度は同じにしてるはず。チャンスは十分ある。
それとも合格出来ないにしてるなんて事は……な。
「決まった事だし、さっさとご飯を食べて、行動開始だ!! 先ずはマッドベアラーの住処を探しますか? それともマッドベアラー自身を? その前に……どうした?」
「ご飯が」
チェリオはご飯の量に唖然としているな。ラビは話をしながらも手を止めてなかった。結果、サマナ達三人のご飯はキノコンの肉が三串あるだけだ。
「わ、悪いとは思ってるよ。けど、獣人は人間と違って燃費が悪いんだ。多く食べないと力を発揮出来ないんだから。その分、役に立つからさ。特に獣人の鼻の良さとか」
一応、ラビなりには反省はしているようだ。
「ラビも悪気はなかったと思います。本当にお腹が空いてただけで……ちゃんと食料も取って、今度はチェリオさん達が多めに」
「えっ!?」
いや……反省はしてなさそうだな。
「と、とにかく!! 僕達は一度マッドベアラーと遭遇してるから、臭いを辿れるかも。絶対とまでは言わないけど。この花畑では厳しいけど」
ラビは誤魔化すように鼻の使いようをアピールしてる。
「……いいですよ。失敗はつきものですから。食料を分け与えると言ったのは私達ですし」
「そうだな。僕達も早く食べ終わろう」
「……すみません」
キララとチェリオを簡単にラビを許した。先程のキララの失言もあるからな。サマナも申し訳なさそうにしながら、ラビをジッと見ている。
「ほ、本当にゴメンナサイ!! ちゃんと食料を見つけるから」
サマナの視線にラビは耐え切れず、もう一度謝ったわけだ。




