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モテない奴等

 ラビは名乗らず、カップルを警戒している。人間をそこまで信用してないからな。


 俺様達と出会った時もそうだったからな。この状況もサマナが嫌われ者の死霊術師だった事や、やりやった事もあっての事だ。


 当然、俺様も名を名乗らないし、声を出さない。正体を知られる事は、サマナにとってメリットじゃないしな。


「……そうですね。私達を疑うのは最もだと思います。今は試験中ですし」


「君達を選んだのは、僕達を邪魔した相手が君達を陥れようともしていたから。逆に信用出来るんじゃないかと思ったんだ」


「彼等の協力を拒否したら、私達が男女ペアだからって文句を言ってきたり、魔物を仕向けたりと邪魔をしてきて」


「……それは……男三人組? 盗賊と魔法使い……後は僧侶だったかな」


「そうです。モテなそうな顔をした三人組です。獣人を毛嫌いしてて……ダンジョンに挑むのに種族は関係ないのに」


「僕達二人の関係を気にするのも嫌だったな」


 悪そうな顔ではなく、モテなさそうな顔か。結構キツイ事を言ってるな。


 三人組の僧侶はともかくとして、あの二人はカップルを妬みそうな感じがするぞ。


「あ〜……試験中に……アイツ等に迷惑を掛けられたりわけだ。親近感は湧くけどさ」


 ラビの警戒心が少し薄れたな。ガキ共を敵視する奴がいれば、こっちも助かる面は出てくるからな。


「……話ぐらいは聞くよ。アイツ等から情報を貰ったわけ?」


「ありがとうございます!! 彼等からはパーティーの勧誘だけで、これといった情報は……彼女が死霊術師というのは聞きましたけど」


「えっ!? あの……その……間違ってません」


 ガキ共はサマナ達を陥れるため、職業が死霊術師という事を他の参加者に教えているわけだ。


 死霊術師と一緒にいるのが獣人のラビ。蹴落とす相手を選ぶなら……


 サマナも素直に答える。俺様の呪いで、嘘は吐く事が出来ないからな。


 それに見るからに怪しい武器を持っているのもある。俺様の事なんだが!!


「だ、大丈夫です。職業だけで良いとか悪いとかないですから。その人によりますよ。盗賊も悪いと言われたら、そうかもしれないですし」


 キララはサマナの落ち込む姿を見て、慌ててフォローしてくれたみたいだ。


「キララの職業は盗賊だ。それで親にも色々言われたからな。盗賊ともなれば、探索者を目指すしかない。でなければ」


 彼女はロープや鍵、ナイフを所持。身軽な姿をしている事から、盗賊っぽいとは思っていたが……


 職業が盗賊で、探索者を目指す以外は……悪人と思われてもおかしくはないか。誰かに悪者だと言われた事がありそうだな。


 勿論、他の仕事も可能だろう。サマナが墓守をしていたように。


 それでも自身に合った職業が盗賊なら、探索者を目指す事にしたわけだ。

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