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カップルですか?

「罠を仕掛けたパーティーじゃないよ。別の参加者だね。あっちも気付いたみたいで、こっちに歩いてきてる」


「こっちにか? 俺様の目にも見えてきたな」


「私もです。男女二人組のようですね」


 俺様だけでなく、サマナにも見えたようだ。確かに参加者の中で男女カップルのパーティーがいたな。


 その二人がサマナ達に近寄ってくる。それも二人が両手を上げてるのは、敵対する気はないという事か?


「どうしますか?」


「食料の催促はお断りだけど……情報交換だったら構わないかな。一応は」


 ラビは一角ウサギとキノコンの肉を他の参加者に渡すつもりはないようだ。


「戦闘は禁止されているわけだからな。罠に嵌めようにも、近寄る必要はないだろ。情報交換だけなら、パーティー扱いにならないのかを知る事が出来るかもしれないか」


 探索者試験のルールで参加者同士の戦闘は禁止されている。


 加えて、試験中にパーティーを新たに組む……増えるのは自由。その分、合格に必要なポイント数も跳ね上がるわけだが……


 どのタイミングでパーティーと見做されるか。


 共に魔物と戦闘した時点でなのか、情報交換しただけでもパーティー扱いになるのか。


 それをあのカップルが知っていているかどうか。


 罠に嵌めようとする参加者もいるからな。協力するにしても、判断が難しくはある。


「……お姉さんはそんな事よりも、カップルの馴れ初めを聞きたいかな」


「お前は寝てろ」


 バーバラは男女ペアを見て、興味津々のようだが、寝ろ!! どうせ、二人にはバーバラの姿は見えないからな。


 いきなり、そんな事を聞いた時点で怪しい奴等になってしまう。


「僕達に敵意はない。情報交換、共有を求めている」


 男……サマナと同年齢ぐらいの少年が先にサマナ達に声を掛けてきた。


「情報交換だけなら、パーティー扱いにはならないのは分かっているので、安心してください。それと私の名前はキララ。彼はチェリオです。先に名乗っておくべきでしたね」


 相方の少女も少年の言葉のフォローに入る。


 雰囲気、顔つきからにして、二人は真面目そうだ。サマナとラビを馬鹿にしたガキ共とは全然違うな。


 だからといって、簡単に信用していいわけでもない。


「あっ……私の名前はサマナと言います」


 キララとチェリオが名前を告げた事で、サマナも名を名乗る。そして、俺様とラビをチラッと見るわけだが……


「……僕達は教えられる事は全然だよ。食料を渡す事も無理なんだけどさ。そもそも、何で僕達なのさ? 情報交換だけでパーティーにならないのを知ってるなら、別の参加者達とも会ったわけだよね?」

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