表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/14

汚ッサンの土下座

「貴様!! 誰に向かって、そんな戯言をほざいてる!! 俺様の主、死霊術師のサマナ様だぞ。お前は呪われても仕方ない存在だ」


「ひっ!! ど、髑髏がしゃべって……色も変わった!! の、呪わないでください。お願いします」


 髑髏の杖である俺様が話した事で、汚ッサンは怯え、即座に土下座をし始めた。


 サマナが俺様を綺麗にしてくれたお陰で、感情による色の変化が分かるようになったようだ。


 俺様は透明から赤色に変化。怒りの感情……契約者の扱いが悪ければ、そこは怒ってやるべきだからな。


 色の変化により、汚ッサンも呪いが発動したと勘違いしてもおかしくはないしな。


「ガイコツさん。それぐらいで許してあげてください。オジサンは悪い人じゃないんです。孤児院を出てから、この小屋に泊まる事を許してくれたから」


 お前は聖人か何かか!? 契約者ではあるが、思わず言いたくなったわ。


 汚ッサンはサマナに仕事を押し付けていたはずだ。それで楽をしてたと、本人の口から出ているのに、それを許すんだからな。


 俺様の呪いで嘘も吐けない。本当にサマナはそう思ってるからたちが悪い。


 契約者にする奴を間違ったか? いや、彼女だからこそ契約してくれたわけだ。


 普通の奴だったら、警戒する。むしろ、汚ッサンみたいに売ろうとするだろう。


 素直過ぎて、サマナが騙されないように俺様が注意しないと駄目だな。


「はぁ……お前はこれから墓掃除を……墓守の仕事を欠かす事は許されない。幽霊達が見張っているからな。出来なければ……」


「わ、分かりました」


 汚ッサンは地面に何度もぶつけるぐらいに頭を下げた。


「これぐらいはいいだろ? アイツ等のためでもあるからな」


 サマナがここからいなくなるのなら、墓場が汚くなる。それは幽霊達も嫌だろうからな。奴等が気にしなくても、コイツが気にしそうだ。


「は、はい。幽霊さん達のためだったら。オジサンもお願いします」


 サマナは土下座している汚ッサンに頭を下げた。


「頭を下げる必要はないぞ。コイツの罰なんだからな。探索者になるためにも、図々しさは必要になるはずだぞ」


「が、頑張ります!!」


 絶対に分かっていないな。


「それでは……私の荷物を持っていきますから。今までありがとうございました」


 サマナは再度頭を下げて、ボロボロの鞄を取り、小屋から離れる。


「あの……オジサンの呪いは消えたんですよね?」


 ボロ小屋から少し離れてから、心配そうな顔てで俺様を見てくる。


「何だ? 今からでも呪いをかけてくるか?」


「ガイコツさん!!」


 サマナにそんなつもりがない事は、汚ッサンを許した時に分かっている。


「冗談だ。呪いを掛ける事自体がデタラメだからな。俺様にそんな力はないぞ」


「そ、そうなんですか!! オジサンも怯えてたから」


「こんな姿で、喋ったわけだからな。幽霊の声は死霊術師しか聴こえない。俺様の声が奴に聞こえたのは、サマナと契約したからだな」


 幽霊達の声は死霊術師しか聞こえない。俺様の声もそれに該当する可能性はある。


 試した事がないからな。それが他者にも聴こえるのなら、契約した恩恵でもあるわけだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ