骨VS角?
「ゴメンナサイ!!」
サマナはトドメとばかりに俺様を一角ウサギへと振り下ろす。
その謝罪は一角ウサギに言ったのか、はたまた俺様に言ったのか。……そこは俺様であって欲しい。
叩くにしても、角がある箇所を選ばなくていいだろ。わざとか!! わざとなのか!!
俺様の骨VS一角ウサギの角。
どちらかが破壊される。当たり次第では俺様は縦に真っ二つに分かれるかもしれないぞ。
先程みたいに口を開けて、角を噛む。そうなるともサマナは【ファイアボール】をもう一度放ちかねない。
それに俺様の顎はすでにガタガタだ。耳よりも硬く、横ではなく縦向きに噛むわけだから、顎自体が外れてしまう。振り下ろしの勢いがあるから尚更だ。
歯を食いしばって、角に打ち勝つしかない。
「うおおおっ!!」
俺様も気合を入れるため叫ぶ。するとどうだ。
一角ウサギは俺様が叫ぶとは思わず、顔を背けた。つまり、真正面からではなく、角の向きが変わったではないか!!
角がなければ、俺様の頭突きは一角ウサギの頭に直撃だ。
サマナもそこは容赦なく振り下ろしたからな。
「き、消えました」
そして、サマナの一撃により、一角ウサギは見事に消滅。死体は残らず、この場から消えてしまった。
先程のマッドベアラーがフクロウコウジを倒した時も死体は残っていなかった。
俺様にある魔物の知識でも最後は消滅する。ダンジョンの魔物もそこは同じみたいだな。
「サマナも倒したみたいだね。そっちは何を落としたの? 魔物を倒した時、何かを落とすんだよね。それが討伐した証拠になったりするんだよ。ブックにも書き込まれるとは思うんだけどさ」
ラビもサマナよりも先に一角ウサギを倒したようだな。その手には生肉が……
一角ウサギから剥いだ……というよりも、落とし物……倒した報酬といったところだな。撃破した証拠ではあるが、ブックに書き込まれるのだとしたら、自由に使ってもいいわけだが……
ラビはそれを昼飯か夜飯に使いそうではある。もしくは、ブックに書かれた魔物の紹介に生肉で釣られる奴がいる可能性はある。
それがマッドベアラーなら、先に食べた方が絶対良いからな。
「こっちは……何も落ちてない? 一角ウサギが消えたのは目にしたんだけど……ガイコツさんも見ましたよ……ね」
「俺様も見たぞ。俺様が倒したといっても過言じゃないからな。それで何もないのは……どうした?」
サマナは一角ウサギが何も落としてなかった事を残念がってるわけじゃなさそうだ。
俺様を見てるようで、少し上を見ているような……




