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「フクロウコウジが消された……これは」


 フクロウコウジがマッドベアラーに殺された事で、来た道を戻る事が可能になるのか。もしくは、この場所に戻されるかは判断がつかない。


 今この場面で試すのは危険過ぎる。


 フクロウコウジが再度配置されるまで待つしかない。その間にマッドベアラーをどうにかしなければ、同じ事の繰り返しになる。


 そうなったら、サマナとラビは永遠とこの場から抜け出せない。それどころか、マッドベアラーにいずれかは見つかってしまう。


「……どうしますか。このままだと」


「……僕が囮になるよ。こうなったのも僕のせいでもあるんだし。速さだけなら負けるつもりもないから」


「そんな事したら……合流出来るどうか」


「いや……それはありかもしれないぞ」


 サマナがラビの心配するのを置いて、俺様はラビの案に賛成する。


「ガイコツさん!!」


「声を荒げるな。合流する場所を考える必要はないぞ」


「行く先は決めてあるからね。花畑に合流したら良いんだよ。何とか逃げ切るからさ」


 サマナとラビの目的地は花畑。だが、そこまで行く必要もない。


「そこまで行く必要はないぞ。フクロウコウジの視線が無ければ、この場所に戻るわけだからな。ラビだけが戻るんじゃないか」


「それは……マッドベアラーもじゃないですか?」


 マッドベアラーも同様、この場所に戻る可能性をサマナは心配しているようだが……


「いや……その可能性は低い。ラビが参加者……人間達から盗み見した事を考えたらな。ソイツらはマッドベアラーから逃げて来たんだろ?」


「聞こえた話からしてそうだね。見た時には軽く息を切らしてたから」


 ラビは先程の事を思い出しながら口にする。


「そこからは慌てた様子はなかった。マッドベアラーが追い掛けて来るとは思ってなかったわけだ」


「う〜ん……思えばそうだね。フクロウコウジの向きを変えたんじゃないの?」


「マッドベアラー相手にそんな余裕があるか? 見つからずに移動出来たとしても、余計な行動はしたくないだろ」


「それもそうだね」


 マッドベアラーにバレるような行動は控えるはずだ。


「マッドベアラーがさっきみたいにフクロウコウジを倒すところを見たのか」


 それはあるかもしれないが……こうも考えられる。


「もしくは、魔物達にダンジョンの仕掛けは意味をなさない事を知っていたとかな」


 ラビ達が会った参加者はすでに魔物と戦闘済みであり、他の魔物の動きを見ていた。


 その事で魔物には出戻りの効果はなしと見破った。


 ソイツらは北側にマッドベアラーがいたのは知っているが、移動しないとは言ってない。


 単に南側を向いてなかっただけ。更に南に行き、安全を確保したのかもしれない。


 現にマッドベアラーはこの場所に……分かれ道が続いているのなら、二回移動しているわけだ。


 運悪くフクロウコウジがそっちを見ていた……事もあるだろうが、可能性はかなり低いはず。

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