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他パーティー発見

「何故そんな所に隠れている? 魔物でもいたのか?」


 ラビはくさむらから出てきて、サマナと合流する。それを考えると、魔物は通り過ぎたのか? まだいるのなら、サマナを叢の方へ来させるはずだ。


「いるのはフクロウコウジだけだよ。でも、僕達以外の参加者の一組がいたからね」


 サマナが到着する前に、他の参加者、パーティーがいたようだ。それに反応して、咄嗟に叢に隠れたってわけか?


「他の参加者? でも、隠れる必要があるの? 戦闘は禁止されてるのよね?」


「そうだよ。けど、念の為に警戒する事は大事だからさ。すれ違うだけでパーティーに加わえられる事はないとは思うけど」


「確かにな。それを決めるのは試験官だ。勘違いでパーティー扱いされるのは面倒だからな」


 ダンジョンには結界が張られている。試験官三人で参加者全員の行動を把握するにしても、抜けは出てくるだろう。単に通り過ぎただけで、パーティー扱いされる可能性はゼロじゃないからな。


 ダンジョンの仕掛け。フクロウコウジの視線の先が正解の道だと教える事でさえ、協力関係になりかねない。


「なら、先に行くのを少し待つわけ? ラビちゃんが見た人達がいる可能性があるよね。けど、合格者の人数が決まってるわけだし」


 合格者数は制限されている。それを気にして先に進んでいたら、不合格になるか。俺様達は一番最後の出発になったからな。焦るのは駄目だが、急ぐ必要はある。


「……ですね。フクロウコウジの向く方向は花畑の方を向いてません。繋がる道を探すのも時間が掛かるかもですし」


 サマナとラビは合格に必要なアイテムを入手するために、北西にある花畑に向かわないといけない。最悪、ゴール付近に花畑はあるらしいが……


 その付近にビービーの巣があり、蜂蜜を手に入れる。フォレストバットとビックワガタを誘き寄せるために。


 そこに辿り着くまでにフクロウコウジがどれだけいるか。正規ルートがあるなら、それを探して回る必要がある。


「森の迷路……こういうのがダンジョンなんだろうな。正解の道を見つけるか。別のやり方があるのか」


 探索者試験。はじまりのダンジョンというのもあり、こういうところには抜かりがないわけだ。


「えっへん!! それは見つけたよ。隠れていたお陰で、ここを通った人達がしてたのを盗み見れたから。しかも、知らない相手に罠を仕掛けてたんだよ」


「わ、罠ですか。仕掛ける人は本当にいるんですね」


 サマナは少し残念そうな顔をしている。サマナとラビを敵視しているガキ共はやりかねないが、他の参加者達は違ったと思ってたわけだ。


「そうしなければ、自分が落ちるかもしれないからな。罠は……フクロウコウジを使った感じなのか?」

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