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数の変化

「そうだろうな。俺様もそう思うぞ。作られた道ではなく、獣道を行く手もあるが……」


 サマナ達がダンジョンに転移されて、一つ目の分かれ道へは普通に来れたからな。


 そして、あの場所にフクロウコウジはいなかった。関係があるのはフクロウコウジなのは明白だ。


「あの……フクロウコウジを倒すんですか?」


 サマナは恐る恐る聞いてくる。いずれは魔物との戦闘をしなければならないわけだが、最初の相手がフクロウコウジ……ラビにやられた方がいいか?


 いや、ラビが倒すところをサマナに見られるからな。ここは心を鬼にして、サマナに倒させるべきか。


 とはいえ、フクロウコウジ……動かない相手に魔法を使うのも勿体ない気はする。


 サマナの攻擊魔法だけで倒せる保証はない。その場面、攻擊方法は……俺様で叩くしかなくなるぞ。


 スライムを叩く感触も嫌そうだが、普通に魔物を叩くのも……その時になると拒否したい気持ちになるぞ。


「そうだよ。だって、他の人達も倒してるわけだしね。倒したとしても、増えるんだからさ。サマナが無理だったら、僕が倒せばいいわけだし」


 ラビは探索者試験経験者だからな。魔物を倒した事はあるし、躊躇う事もないだろう。


 フクロウコウジを倒したとして、再度置かれる事は総数の変化で予想出来る。


 そう……他の参加者達もサマナ達のようになり、フクロウコウジを倒したわけだが……


「……待った!! それを思い出すと、フクロウコウジを倒すのは怪しくなるぞ」


「……どういう事?」


「探索者試験の参加者は十五人。それが確か……六組のパーティーに分かれてたな」


 シルティはソロだが、それも一組に入れておく。


「そいつらが先に進むために、フクロウコウジを倒す必要があるのなら、撃破された数が少な過ぎるだろ」


 撃破数が六に対して、総数は三十五まで増えている。俺様達はまだ倒してないが、一組が一体を倒してたとする。


 最初に配置されたフクロウコウジが三十だとする。遭遇するたびに撃破する必要があるのなら、十や二十は倒されているだろ。


「そうですよ!! 私はガイコツさんに賛成します。魔力の変化を感じたのは分かれ道を進んだ後で……フクロウコウジが見えなくなった後? だと思います」


「俺様もそれは感じ取っている。見えなくなった後に戻っているわけだ。つまり、いなくなっても同じ事が起きる可能性が高いと考えられるんじゃないか?」


「うぅ……僕はそこまで魔力を感じ取る事が出来ないから……だったら、どうすればいいの? フクロウコウジ自体関係がないわけ?」


 それは……あると思う。常にフクロウコウジがいるわけだからな。ポイントがなしである理由がそれのはずだ。

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