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魔力の変化

「おっ!! フクロウコウジだ。分かれ道に用意されてるのかな。一羽、二羽いなくても」


 二つ目の分岐、分かれ道。そこにもフクロウコウジがいた。木に止まっている場所も同じだ。

 

 一瞬、俺様達を見たが、敵意はなし。攻擊も仕掛けてくる様子もない。興味もなさそうの、ないない尽くしだな。


「かもしれないですね」


「食べたいから言ったわけじゃないよ。花畑に着くのが先なのは分かってるから」


 ラビは何かを感じたのか、口早に言い、足早に進んでいく。


 バーバラは背中を押すのを止めたわけだが、次は手を繋ごうとしていたからな。


「う〜ん……ラビは何か感じないですか?」


「当然どうしたの? 怪しい視線や匂いは感じられないよ。木の匂いがキツイとはあるけどさ。他の参加者達と遭わないのも、先に進んでるからだね」


 サマナとラビがダンジョンに転移したのも、最初の転移した参加者とは一時間の差ぐらいはある。


 すぐにゴール地点に向かう事はないだろうが、近くで遭遇する事はない気はする。


 ガキ共とは特にだ。サマナの前がガキ共だった。すぐに側の場所に移動はさせないだろう。まして、昨日の出来事をガイエルは知ってるからな。


「……俺様達はダンジョンというのが初めてだからな。それも探索者試験用のやつだ」


 ラビは僅かな魔力の変化に気付いてない。とはいえ、結界らしき物が張られている可能性はあるからな。


 ダンジョン内に魔力の変化が起きてもおかしくはない。俺様と契約した事もあって、サマナの魔力感知もよくなってるわけだ。


「……幽霊とかそっち関連の話じゃないよね。この森にゾンビが出るとか」


 ラビはサマナが死霊術師という事もあって、勘違いしたようだな。森という場所は……というより、ダンジョンには幽霊や死体があってもおかしくないからな。


 ギルドが管理するようになって、そこは設定次第になったのかもしれない。


 このダンジョンにはそれらしき気配はなし。サマナは当然として、俺様やバーバラも同類がいないのは分かる。


「今のところはいないな。先に進めば、変わってくるかもしれない。いた方が都合が良いんだが。その方が色々と分かるからな」


 バーバラみたいに墓場にいた幽霊達は問題なかったが、魔物化したらどうなるのか。ゾンビを本当に使役出来るのか。契約するための条件は様々。俺様にあるのは知識だけだからな。


 サマナは光属性という特別な死霊術師でもある。安全なはじまりのダンジョンで試せたら楽ではある。


「ゾンビさんとはまだ一度も会ってないですからね。お姉さんみたいな幽霊さんは、色んな情報を教えてくれる良い人達ですよ。見えないと怖いかもだけど」


 一番良いのはゾンビよりも幽霊だな。ゾンビは他の参加者の目に入るが、幽霊なら姿を消せるかもしれない。


「でも……ここのブックの情報に幽霊さんやゾンビさんはなかったから大丈夫ですよ」


 サマナの言う通り、ブックの魔物の種類を捲っていく中で、それらしい魔物は見当たらなかった。


 とはいえだ。バーバラは幽霊だが、魔物ではないんだよな。

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