追い掛けられるのは誰ですか?
「ふん!! 先に言われたのなら仕方がない。最初の標的は蜂の魔物ビービーだな。詳細では花が多く咲く場所、花畑付近の木に巣を作るそうだ。まずは花の多く咲く場所なんだが」
「お姉さんの出番だね。空から確認してみるよ。ラビちゃんに言っといて」
俺様もバーバラに頼むつもりだったが、先を越されてしまった。
「お姉さんが空から花畑があるのかを見てくるらしいです」
「そうなの? 他のメンバー達に見られないのはいいよね。見つけたとして、誰もいなかったら良いんだけどさ」
「狙うにしても、ポイントはゼロだからな。サマナやラビのように理由がなければ、敢えて戦おうとしないだろ。下手に刺激したら、集団で襲ってくるぞ」
ビービーは集団、群れで行動している。小型の魔物だとしても、群れで針に刺されたら、大ダメージだ。下手したら、死ぬ可能性もある。
「だね。出来るなら、一匹の時……は無理だとしても、十匹ぐらいの時かな。餌にするにしても、一匹は流石にかな」
ラビがビービーを狙うのも、フォレストバットの蝙蝠の羽根を手に入れるためだからな。余計な体力は使いたくないだろう。
「サマナはビービーを捕まえなくてもいいからな。巣の中にある蜂蜜を手に入れたら良い。そのためにはビービー達を巣から出す必要がある」
「……ちょっと待って。変な事考えてない? 嫌な視線を感じるんだけどさ」
俺様に目玉はないが、ラビに視線を送った事に気付いたようだな。
「止めてよ。僕が巣から出てきたビービーを引き付けるとか考えるのはさ。少しの数でいいの。別の方法を見つけてくれないと」
「ガイコツさん、そんな事を考えてたんですか? 駄目ですよ」
ラビに俺様の考えを当てられ、サマナに許可されてしまったぞ。
「ちっ……仕方ない。ラビの速さがあれば、問題ないと思っただけだ」
これは本当の事だぞ。逃げるにしても、スピードに自信がなければ、一気に刺されるだけたからな。流石に刺されるの前提で押し付けるつもりほど、俺様も悪ではない。
「ただいま〜……って、どうしたの?」
「だったら、幽霊のお姉さんに頼むはどうなの?」
バーバラが戻ってきた事で、ラビはその役割をバーバラに押し付けようとしてるぞ。それはサマナ的に良いのか?
バーバラも幽霊だが、物には触れられる。巣を動かす事も出来るだろう。
ビービーが幽霊を見えるかどうかもあるが、そもそも、バーバラに蜂の針は通じないだろうな。
なら、それが正解じゃないか?
「二人共、駄目ですよ!! 万が一の事があるんだから」
まぁ……それをサマナが許すわけがないか。
サマナはバーバラの事の顛末を話した。
「なるほどね。お姉さんは構わないけど、そっちの方が蜂蜜を取るのが難しくなると思うわ。見えない分、巣の周辺に留まって、警戒するんじゃないの? それも敵意が凄くなるでしょ」
一理ある。誰の仕業か分からない以上、ビービーも巣を守るために警戒するか。
誰かをエサにして、ビービーに追い掛けさせるのが一番か。だとしたら、他の参加者達だな。
だとしても、ビービー探しをするのが最初にする事だ。




