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恐怖を足しましょう!!

「ふん!! ここはサマナに代わり、俺様が宣戦布告をしてやる。お前等を蹴落として、ラビと共に探索者試験を合格してやる。いや……お前等が二度と探索者になりたいと思わないようにしてやろうか!!」


「なっ!! 何だ。何処から」


「ボッチの持つ杖のガイコツの口が動いたような」


 サマナを馬鹿にした奴が俺様の口が動いた事に気付き、指を差してきた。まだ恐怖が足りないようだな。


「そうだ。俺様が喋っている。主を馬鹿にした以上、天罰が起きると思え」


 俺様は目を光らせ……るわけじゃなく、骨の色を怒りの赤に変色させる。


「な、何だ!! 呪いの装備か。いや……どうせ、嘘に決まってる。この女がガイコツを動かして、声色を変えてるだけだ」


 そう言いながらも、足が一歩二歩下がったぞ。勿論、恐怖はそれだけでは終わらない。


 ラビや顎髭も止める様子はないからな。いや、見えてないんだろうな。


「ひっ!!……急に寒気がするんですけど」


「……俺もだ。お前!! 何かしたのか」


 ラビを敵視するガキがサマナに手を上げようとするが……その手は途中で止まった。顎髭が邪魔したわけじゃない。


「て、手が動かない。誰かに触れられてるような感じがする!!」


「サマナちゃんをイジメる奴はお姉さんが許さないからね」


 バーバラが目を覚まし、ガキ共二人に触れる事で、寒気を感じさせていたわけだ。勿論、サマナに振りかざす手を止めたのもそうだ。


「死霊術師を馬鹿にするからだね。このままだと、探索者試験を受けれないようになるんじゃない。さっさと逃げても構わないんだけど」


 ラビもバーバラが何かをしている事を察したんだろうな。ガキ共を追い返すなら、この状況を利用するしかない。


「くそっ!! 覚えてろよ。対策を考えておくからな」


「ボッチには絶対負けないぞ」


 ガキ共は捨て台詞を吐いて、ギルドの外へ逃げ去っていく。


「助かったぞ」


 俺様はバーバラに声を掛けた。ガキ共を怖がらせる一押しをしたのはバーバラだからな。


「当然でしょ。寝てる間に色々あったみたいで、こっちがビックリしたんだから。サマナちゃんは大丈夫そう?」


「す、すみません。苦手な人だと思うと……」


 サマナは俺様とバーバラ、それにラビにも頭を下げた。


 孤児院での出来事からして、苦手意識を持つのも仕方ないが、それを乗り越えるしか方法がないぞ。


「苦手を克服するしかないな。そのためには奴等を蹴落とし、先に合格する。戦闘は駄目らしいが、やりようはあるはずだ」


 下手すれば、ガキ共が戦闘を仕掛けてくる可能性はある。その場合、仕掛けた側が罰を受けるのか、両成敗になるか次第だな。


「その話は後で良いよ。アイツ等もいなくなったし、僕達も」


 ラビはギルド内で揉め事を起こした本人だからな。早々に立ち去りたい気持ちも分かるぞ。


「待て!!」


 だがしかし、顎髭が俺様達を呼び止めた。

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