邪悪な笑みですが?
「話も終わった事だし、これからどうするわけ? 探索者の試験は……まだ終わってないんだよね? この森にいるのはそういう事でしょ? お姉さん的には良かったけどさ」
「はじまりのダンジョンに入れるのは二日後らしい。それまでの間、サマナに魔法の練習をして貰っている。今からそこに戻るつもりだ」
俺様達がこの森にいる時点でそうなるよな。もしくは、試験に落ちたか……
「そうなんだ……先に言っておくけど、お姉さんは戦闘に向いてないからね。偵察とか、サマナちゃんみたいに幽霊達と話すぐらいにして欲しいなぁ。裁縫とかも得意だけど」
「おい!! それは甘く」
「はい!! それだけで十分です。色々と作ってくれたら嬉しいですから」
俺様が最後まで言葉にするよりも先に、サマナが了承した。契約者の言葉は尊重すべきだが、それは甘すぎだろ。
「はぁ……攻撃はしなくてもいいが、その場から逃げるのは駄目だからな。回避、防御ぐらいは覚えろよ。その場からいなくなったら、サマナが心配するぞ」
戦闘中に何処へ消えるのはなしだ。サマナの集中力が切れる可能性がある。見える場所にいるか、防御重視でその場にはいさせるぞ。
「それは……本当は嫌だけど、仕方ないか。幽霊の私に攻撃出来るの相手も限られてるからね」
普通に攻撃する分には、バーバラの体はすり抜けるだろう。その逆も然り……なんだが、バーバラから攻撃する方法はある。直接は無理でも、間接的なら問題なし。
例えば、石を投げたり、物を動かす事によって、相手にぶつける。木ノ実を取りに行ける幽霊もいたわけだからな。
「言質は取ったぞ。お前はサマナの防御魔法の練習台になれ。サマナ自身よりも、そっちの方が合ってそうだからな」
勿論、バーバラに防御、補助魔法による効果が分かれば、次はサマナ本人にも付与出来るか。
「それぐらいは構わないけど、私にでも効果があるかだね」
「俺様もそこは未知ではあるが、死霊術師が使うわけだからな。何とかなるだろ。それと……バーバラは自身を人に見せる方法はあるのか?」
ダンジョンにいる魔物なら、バーバラを感知してもおかしくない。人間の何人かは見える事とあるだろう。
それを故意に見せる事は可能なのかどうか。
「う〜ん……夜なら頑張れると思うけど? 何か面白そうな事を考えてるわけ?」
「どうだろうな。サマナに友達を増やす事にも繋がるかもしれないぞ」
俺様は骨だけだが、ニヤッと笑った。勿論、バーバラに協力して貰い、驚かせる相手は一人しかいない。
ウサギ女に一泡吹かせてやるためだ!!
「ふっふっふっ……絶対な恐怖を味合わせてやるからな」
「サマナちゃん……コイツに選ばれたのを後悔してない? 友達になりそうな相手に恐怖を与えるつもりだけど?」
しまった!! 思わず声に出してしまった。バーバラにツッコまれるなんて……
「大丈夫です。ガイコツさんは口ではそんな事を言ってるだけです」
逆に信頼され過ぎて、罪悪感が出てくるんだが……




