添い寝は必要ですか?
「うっ!! 痛いところを突いてきやがる」
サマナがそう思うのも当然だな。
俺様はサマナが危険な目に遭わないように見張り番をしていたわけだからな。
格好を付けて、「任せておけ」と言ってしまったわけだが……見事に失敗したわけだ。
何でも願いを叶えるとか言いながらも……だ!!
獣人の能力、もしくは職業スキルにやられた……わけじゃない。能力次第で、俺様の隙を付けたかもしれないが。
そもそも、奴の職業自体分かってないからな。盗賊……って、タイプじゃないのは確かだ。
昨日の夜、俺様達にバレるような動きはしないだろう。それにサマナの物を盗んでいるはず。
嘘を吐いてもいいが、いつかはバレる気がする。そっちの方が格好悪いな。
「スマン!! こう見えても俺様は睡眠が必要だ。一日ぐらいは問題ないと思ったが、駄目だった」
俺様も睡眠を取る。幽霊達、死霊系も常に可動してるわけじゃないからな。何処かで休まないと、頭がイカれてしまうし、心が病んでしまう。そこは人間達と同じだ。
「そうだったんですね!? 無理をされて、ゴメンなさい。次からは一緒に寝ましょう」
「一緒に……」
サマナの提案にやらしい事を思ったわけじゃないぞ。彼女は俺様を馬鹿にせず、申し訳ない気持ちになってるわけだからな。
「いや、なるべく起きてるようになる。野宿をする事は特にな。サマナに仲間が増えた時に考えておく」
今みたいな時はサマナの安全を考慮しなければならないからな。魔物がいなくても、アイツにしてやられたばかりだ。
彼女の死霊術師としての力を使うべきか。一体だけなら何とか……だとして、魔法を使う魔力が残るかというのもあるが……
「分かりました。だったら、今日は街に」
「行かなくていいぞ。アイツが来て欲しいんだろ」
街に行けば、ウサギ女も案に手出しが出来ない。それは俺様も困る。サマナと違った意味が待っているわけだが……
それに無駄金は使わない方が良い。探索者の試験まで二日ある。質屋で物を売るにしても、試験に合格後の方が盗品だと怪しまれずに済む……に違いない。
「……はい。でも、会えたらだけど、ガイコツさんに落書きした事は怒りますよ」
「そのためには逃亡出来ないように捕まえないと駄目だからな。そのための魔法を考えておく。勿論、魔法の練習とするからな」
ウサギ女が素直にサマナの言葉を聞くわけがないからな。まずは捕まえるのが先決だ。防御魔法も使いようだからな。
「お、お願いします!! あっ……でも、その前に水浴びをしてもいいですか?」
「水浴びだと!!」
確かに二日の間、体を洗わないのは流石に嫌か。だとして、そんな姿を見てもいいのか!?




