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契約者GETだぜ!!

「俺様が当ててやろう。お前の……サマナの職業は死霊術師(ネクロマンサーだろ。でなければ、コイツ等の声が聴こえるわけがないからな」


 死霊術師。その職業は死者や霊を操り、相手を呪う職業……と思われがちではある。


 だが、実際は死者達を見て、声を拾う者であり、昔の情報や知恵、危険を知るのが本来の役割だ。


 他の者達には魔物となった霊しか見えない事から、幽霊達と話している場面を見られようものなら、気味悪がれ、不幸を撒き散らすというレッテルを貼られる事が多い。


 それは今も昔も変わらないわけだ。


「俺様達はサマナを怖がる事も、嫌う事もない。でなければ、契約を持ちかけるわけがないぞ」


 死霊術師だからこそ、俺様を怖がらない。見た目が呪物以外の何物でもないからな。


「契約すれば、俺様の力が得られる。サマナの願い事も叶えられるはずだ。自分を嫌った者への復讐、世界で一番強くなる。色々とだぞ」


 勿論、俺様と契約した場合、サマナは代償を支払わなければならない。しかも、それだけでは終わらないわけだが……


「死霊術師でも……はじまりのダンジョンを攻略して、探索者にもなれますか?」


「はじまりのダンジョン? 探索者? ……なれるに決まってる!!」


「絶対知らないよ。明らかに??? 頭の上に浮かんでたもん」


「多分、探索者は昔でいう冒険者だな。はじまりのダンジョンというのも探索者? になるためのテストじゃないか? 昔はそんなものはなかったんだが」


 子供の幽霊が俺様の嘘を指摘してきやがった。


 俺様のフォロー……助け舟を出すように説明したのが、元冒険者の幽霊。


「そ、そうです。探索者になるためにははじまりのダンジョンを攻略しないと駄目なんです。けど……『そんな強さと装備では無理だ』って、受けさせて貰えなくて」


 サマナの装備はボロボロの服だけ。いや……竹箒も持っているんだが、それが武器になるわけでもない。


 ひ弱そうな体にそんな装備だと、受けさせないのは正解だな。


「……探索者やテストの事ぐらいは知ってたさ。そんなものは俺様と契約すれば楽勝だぞ。装備もここにある物を使えばいい」


「使えばって……サマナの服以上にボロボロ。風化してるんだけど?」


「うっ!! 保存されている物もあるはずだ……多分だが。探してやってくれ」


 女の幽霊にサマナに合う服を見つけてもらうとしてよう。隠し部屋だが、俺様だけが置かれているわけじゃなく、テーブルやクローゼット等もある。


 他にも怪しい物があり、売る事も可能かもしれないが……俺様が置いていかれては意味がないからな。


「どうだ!! 強さも装備も手に入る。探索者にもなれるぞ。それ以上の願いも叶えてやれるからな。俺様は死霊術師のサマナだからこそ、選ぶんだぞ」


 サマナは否定されるばかりだからこそ、肯定してやる。存在を認めてやれば……


「……どうすればいいんですか?」


 よし!! 契約者GETだぜ!! 契約されすれば、こっちのもんだ。


「俺様の頭の上に手を置け。そして、魔力を流し込め。俺様の魔力と合わさったと感じたら、エンゲージと叫べ。そうすれば、互いに契約の証が現れるはずだ」

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