キャンプではなく、野宿です
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「ご、ゴメンなさい。先に言っておけば良かったです。それに……」
「構わん。その方が良かったまであるからな。練習場所を奪われる事もない」
俺様とサマナは始まりのダンジョン……以前に街にすら到着していない。
というのも、探索者になるためには始まりのダンジョンを攻略する必要があるわけだが、いつでも受け付けているわけじゃないようだ。
月に一度の開催。試験があるのは三日後らしい。
それまでの間、サマナと俺様は魔法の練習する事にしたわけだが……何処で泊まるのか。
街の宿に宿泊……は出来なくもなかった。
俺様の口の中は道具入れにもなっている。幽霊達が隠し部屋にあった売れそうな物を、口の中に詰め込んできたからな。
質屋があれば、ある程度の金は手に入るはず。ただし、サマナの姿だと盗品だと思われる可能性もある。
変に金を持てば、盗賊や変な輩にでも狙われそうだ。
というわけで、俺様達は野宿を選択。
汚ッサンがいた小屋を奪うのは、サマナも嫌がるだろう。墓場にある隠し部屋を利用するのは……旅立って、その日に出戻りするのは、幽霊達がどんな顔で俺様を見るのかと考えると、俺様のプライドが許さん。
まぁ……見つけた練習場所は焚き火が出来る広さがあり、近くにキノコや木ノ実も見つけてあるからな。
森という事もあって、野生の動物がいそうではあるが、それはまだ。空に鳥は飛んではいたんだが……
「魔法も始めたばかりだ。問題ない。練習の前に属性の話はしただろ? 今はゆっくり休み、魔力を回復させるぞ。明日にはその確認をすればいいだけだ」
「……はい」
「俺様も使われるのが始めてなのもあるからな。そこまで凹む事はないんだぞ!!」
サマナが落ち込んでいるのは日程の伝え忘れじゃなく、魔法の事だ。
彼女の本来の職業は死霊術師。魔法使いじゃなく、気にする事じゃないんだが……
俺様を使えば、契約者の魔力を使用するだけで、初期魔法でも威力は問題ないと思っていたが……実際、魔力以外……属性も当然ながらに反映されてたわけだ。
光属性は闇属性とは逆。回復、防御寄りの魔法を得意としている。その分、攻撃魔法は弱くなってしまう面がある。攻撃魔法が使えないわけじゃなかったが、威力は……
火魔法【ファイアボール】は焚き火の火を着けるぐらいの威力しかない。勿論、弾の数も一つだけだ。
風魔法【ウインドカッター】は木の枝は切れるが、木そのものは無理。
水魔法【ウォーターガン】は、射程距離が短い。水量もこの目の前の焚き火を消すぐらいか?
土魔法【ロックニードル】に関しては、段差が出来るだけ。土台にはいいかもしれない。先が尖ってもない。
「魔法の回数も五回は使えたんだぞ。そこは善しとしておけ」
威力が低いからもあるのか、使用する魔力は少なく、俺様に魔力が溜まるのが早かったからな。




