友達百人出来るかな
「そ、そんな顔してましたか?」
サマナは慌てたように俺様を持つ逆の手で顔を触る。彼女自身、そんな顔をしている事に驚いているようだな。
「……どうした?」
「不謹慎かなって……意識してもらえたら、嬉しいと思えてしまって。少しでも繋がりが出来たらって……」
「ああ……なるほどな。理解したぞ」
ライバル関係なしに、繋がりが出来る事の方が重要。だから、汚ッサンの事も許した。俺様と常に行動する事を喜んだのもそれだな。
「サマナが求めるのはアレか? ……友か?」
俺様をそう思ってる可能性もあるが、流石に口に出せない。違ってたら、恥ずかし過ぎるからな。
「うぅ……そうです。家族みたいな友達とか、一緒に冒険する仲間が欲しいと思ってました」
サマナも言うのが恥ずかしいのか、顔が茹でダコのように真っ赤になってる。
「けど、今はガイコツさんがいるので、満足しているのもあります」
その言葉に危なく俺様が茹でダコのようになってしまう。
サマナが探索者に目指すのも、仲間を欲してるからか。最強を目指すためじゃないわけだ。
孤独な面は闇属性な感じだが、考えは光属性だな。
「……ふん!! 俺様はサマナと共にいるのは当然だ。俺様と契約したからには、それだけで満足させるわけがない。求めるのが仲間なら、増やしていくぞ。そのためにも力が必要だからな」
仲間を増やす、パーティーに加わるためには力……役割分担出来る能力が必要……だと思うぞ。
死霊術師が敬遠されていても実力があれば、勧誘される事もある……はずだ。
俺様も仲間と呼べるのがいなかったからな。
「が、ガイコツさんがそこまで言ってくれるなら!!」
仲間になるのは俺様が認める奴……俺様を怖がらない奴限定になってしまうがな。それはサマナ自身も分かっている。
「まずはシルティ様と同じ時に探索者になって、仲良くなれたら嬉しいです」
「一番初めにあの女をか!? ……こ、声を掛けたぐらいだから予想はしていたさ」
まずはあの女からだと!! いきなり高難度過ぎるだぞ!!
サマナにとっての第一印象は良くても、シルティにとっては印象最悪じゃないのか?
コイツは自分自身が見えてない。友達作りが初めてだから当然か。……俺様もそうだったのか?
あの時に俺様の紹介をさせとくべきだったか?
俺様の声が聴こえていたからな。嫌な風に感じ取ってたぞ。
「あ、あの……やっぱり、無理ですか? ガイコツさんの顔が青色に変化してます」
「ち、違うぞ。サマナとアイツの仲を持つ方法を考えていただけだからな」
サマナが嘘を吐けないように、俺様もすぐに顔色に出てしまうぞ。
何でも願いを叶えると言った以上、不可能とは言えない。しかも、友達作り方という簡単な……簡単なのか?
「ま、任せておけ。そのためにも奴同等の力がなければ、認めてくれないぞ。友になるのはそれからだからな。俺様は利用出来る奴がいれば、利用するぞ」
「が、頑張ります!!」
「無理に会いに行くのは禁止だ。それは印象が悪くなるだけだからな」
「はい!!」
ここは保険を掛けておこう。シルティと仲良くなる方法を先延ばしにする。何処かで情報を入手したいところだな。
『利用する奴は利用する』という俺様の言葉は、サマナと誰かをパーティーを組ませる事で、そちらに目を向けたらラッキーという算段だ。
そのためにも最低限の実力は必要なのは間違いないがな。




