新たな契約
「サマナとキララで行くんだな。バーバラは二人に何かあった場合の連絡役にしたいところなんだが……」
バーバラの声はサマナと俺様しか聴こえないからな。洞窟に残って貰って、二人に何かあった場合に俺様達の元へ……というのもありだが、こっちの安全を取るのなら、一緒に行動して欲しいところでもある。
「ちょっと……忘れてる事があるんじゃない? 私だけに負担を掛ける必要ないよね? サマナちゃんはお姉さんと一緒の方が良いでしょ。ラビちゃんも気にはなるけどさ」
バーバラは不満が俺様に向ける。他に方法があるのか? 俺様をこの場に残しても意味がないんだぞ? 何か忘れているなんて事は……
「そうです!! 骨さんです。骨さんに協力を頼んでみます」
サマナもバーバラの言いたい事に気付いたようだが……骨さん? 俺様は骨じゃなく、ガイコツさんと呼んでいるだ……ろ。
「コイツの事か!!」
洞窟にあった謎の骨の事か!! 人間の骨じゃなく、動物か魔物の骨のやつだ!!
「同じ骨だからって、地位を奪われるとでも思ったわけ?」
「そんな……ガイコツさんが一番ですよ。お姉さんは幽霊の中で一番です」
バーバラの言葉にサマナは慌てて俺様をフォローしてくる。
いやいや!! 地位を奪われるなんて思ってないからな。そこまで度量は狭くないぞ。
「サマナも気を使わなくてもいいぞ。お前が俺様を一番と思うのは当然の事だからな。あの骨と契約出来るのか試すぞ」
サマナは光属性の死霊術師だからな。契約は結べるとは思うが、どんな風になるかは未知。それもサマナしか把握出来ないからな。
「チェリオとキララの二人には」
二人に契約時を見せてもいいかだな。無闇に見せる必要もなし。
「分かりました。その間、僕達は洞窟から出て」
「私は契約する瞬間を見てみたいです。……駄目でしょうか?」
チェリオは空気を読んだわけだが、キララは好奇心が抑えられないらしい。盗賊らしいといえば、らしいところではある。
「私は構わないですよ。失敗しても笑わないでくださいね。今回が始めての契約だから」
サマナはこういう頼まれ事をすると、拒否出来ないんだよな。それだけ二人を信用している事だ。
「はぁ……口論するのも時間の無駄だな。今回だけだぞ」
「はい!!」
サマナは骨の側に。俺様はその近くに突き立てる。契約時は両手が必要になるかもしれないからだ。




