繋がる
「まずは骨の声が聞こえるかどうかだな。骨に両手を当てて、心の中で呼んでみろ」
俺様にある死霊術師の知識では、まずは幽霊や骨の声が聞こえるかどうかが重要になっている。いわば、魂がその場にあるかどうかの確認だな。
幽霊の場合、肉体がなく魂そのものがあるから分かりやすい。バーバラや墓場にいた幽霊達が良い例だ。
俺様は……特別だな。死霊術師のサマナだけじゃなく、ラビ達にも声が届いているのもある。
「……何も起きませんね。ガイコツさんの時はどうだったんですか? サマナさんの初めての契約はガイコツさんなのでは?」
サマナと謎の骨の契約は進んでいない。その間にキララが質問をしてきた。今答えられるのは俺様だけだ。
「違うな。俺様がメインの契約だ。ここにいる幽霊、バーバラは契約してない。サマナの事が好きで、ついて来てるだけだ」
「そうなんですね。……サマナさんは大丈夫なんですか?」
まだ何も起きない。初めての契約だから無理もない話だ。
声を聞く事に関してはサマナは大丈夫だと思う。
獣や魔物の声が聞き取りにくいのか。
骨が放置されていたわけじゃなく、試験官が用意してくれた可能性もゼロではない。
試験官達には参加者の職業は知られているはずだ。
試験官が特定の参加者に加担するのは駄目だと思うが、職業が職業だけに骨の一つぐらいはと置いたのか。
移動された骨で、魂がそこにない事によって難しくさせている。俺様やバーバラの目にも魂は見えてないからな。
「……繋がりました。だけど……契約というよりも単に操る感じになりそうなんですが」
サマナと謎の骨が意識が繋がったのか、元の姿……とはいえ、骨の状態だが、狼や犬型の姿だと分かる。
「なるほどな。操れるとして、どれだけ範囲、時間は分かるか?」
操るのなら、召喚みたいに出現させるのは難しいだろうな。契約するにしても、色々と制限がある。
「……試験の間は大丈夫だと思います。距離は離れてみたいと分からないです」
そして、サマナの声は自身の口からだけでなく、骨犬からも話している形になっている。
これを上手く利用すれば、連絡手段としては大いになりだ。わざわざ、バーバラを移動させなくて済む。
だからこそ、距離の問題が重要になってくるわけだ。




