気絶する程の不味さ
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「ちょっと待って!! 僕が食べるのが大好きだとしても……それはヤダ。嫌過ぎるんだけど!!」
ラビの体は麻痺が継続中で、サマナ達に弱々しく抵抗する。なんせ、薬草……得体の知れない物を食べさせようとしてくるわけだからな。
「安心しろ。これで麻痺が回復するのは保証されている。……ただ、かなり苦く、不味いだけだ」
洞窟内が安全という事もあって、ラビをテントで休ませる事に。
フォレストバットがいなかった事は残念だったが、麻痺を回復する方法があると知ると、ラビも喜んでいたはずなんだがな。
「それはガイコツの知識だよね? こんなの食べれる臭いじゃないよ」
俺様の薬草の知識だけでは不満らしい。だが、食べて貰わないと探索者試験合格のためには困る事になるぞ。
良薬口に苦し。簡単に治るのであれば苦労はしないんだ。
「サマナからもコイツに言ってやってよ。こんなの食べられないって」
「大丈夫ですよ。ブックのパイソンの欄に情報が増えてて、薬草に効果があるのは確かだから」
「そういう事じゃなくて!!」
「私が別の薬草を食べてみますから。これでラビも挑戦してくださいね」
サマナは見かねて、青黒い薬草を口にする。青黒い薬草は疲労回復。紫の薬草は毒回復だからな。一番良いのは青黒い薬草になる。
「……えいっ!!」
サマナは俺様の口に……じゃなく、ちゃんと自身が目を瞑りながら、口の中に放り込む。
「ムグムグ……意外と美味しいかも。少し苦い感じはあるけど」
「サマナは嘘を吐けないからな。美味しいと思ってるのは事実だぞ」
本当に薬草を美味しいとサマナは思ってるのは確かだ。とはいえ、アレを美味しいと思う奴はなかなかいないぞ。
「そ、それだったら……ぐぼっ!!」
「ラビ!! だ、大丈夫!?」
ラビはサマナの表情を確認した上、恐る恐る赤色の薬草を口にした。その結果、吐く事はなかったものの、意識を失う事に。それ程に不味かったというわけだ。その分、起きた時には回復しているだろう。何時起きるかだが、丸一日はないはず……
「まぁ……起きた時には回復しているはずだから」
そうなるよな。サマナがろくな物を食べれてなかったのが良かったのかもしれないのか。
「……私達は食べないですから」
キララも若干……かなり引いている。疲労回復する薬草とはいえ、気を失うのなら、普通に寝た方がいいからな。俺様も薦めるつもりはない。




