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ボロボロの宝箱

「どうだ!! 何か見つかったか」


 俺様はバーバラに向かって叫んだ。サマナ達も距離を取り、様子見をしている。


 罠があった場合、どこまでの範囲で発動するかも分からない。パイソンみたいに毒ガスが出たら、急いで洞窟から出ないといけないからな。


 洞窟の最奥。バーバラが松明を持って移動した事で、俺様の目にも何があるのか見えてくる。


「テントが張られてますね。焚き火の跡も残ってるようです。最近のではなさそうですが」


 俺様の目で見えるなら、狩人のチェリオの目ならもっとだろうな。細かいところまで見えているようだな。


「臭いが漂いそうな物は?」


「……なさそうですね。サマナさんとガイコツさんが言ってた骨は見えましたが、腐った死体ではなさそうですし」


「それは俺様にも見えた。動物……いや、魔物の骨かもしれないな」


 骨があるのはテント付近。人間の骨じゃない事は確かだ。顔の骨の形からして、犬型の動物。もしくは、魔物の骨だろう。


 ダンジョンの魔物を倒した場合、死体は消滅する。それはキノコンや一角ウサギの時に判明した事だな。


 その骨が残っているのは、アイテムとして落ちているのか。魔物同士の戦闘なら、負けた相手は消滅しないのか。


 それもサマナが契約すれば分かる事だ。絶対に成功するわけでもないが……確率はかなり高いはず。


「臭いのが原因が分かったわ!! 罠もなさそうだし、サマナちゃん達もこっちに来て、確認してみて」


 バーバラがテントの中に入った後、何かを発見したみたいだ。罠らしき物もなく、怪しい物が置かれているわけでもなさそうだ。


「テントの中も大丈夫そうです。臭いの原因らしき物もあったみたいですけど、行ってみましょう」


「分かりました」


 サマナがバーバラの言葉を代弁して、チェリオと共にテントへ。


「一体、何があった……」


「あっ!!」


 俺様とサマナがテントの中に入って、すぐに目に入ったのはボロボロの宝箱。


 宝箱といえば、ダンジョン探索の中での楽しみの一つ。


 それは今も昔も変わらないはずだ。俺様もそうだが、サマナ……チェリオも唾を飲み込む音が聞こえるた程、中身に期待している。


「テントの中も安全なので、キララを呼んできても良いですか? これを見たら、喜びそうなので」


 一応は彼女も盗賊だ。落ち着いた感じでも、宝箱を見たら喜ぶんだろうな。ラビもそのタイプな気はする。


 だが……その期待はすぐにでも裏切られるわけだ。


 なんせ、バーバラが罠がないのかを確認しているわけで……

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