骨なんです
「それはフォレストバット……蝙蝠の魔物を見つけたんですか!!」
臭いの話の後だからな。良い物だとしたら、フォレストバットと思うのも仕方がない。
ラビのためにも成果は欲しいからな。サマナが期待するのも無理はない。
「フォレストバットが!? 攻擊の準備をします。こっちに呼び寄せる事は可能ですか? 狙い落とします」
「だそうだが……何が見えたんだ?」
サマナもチェリオを期待する中、バーバラは途中からそっぽを向いてしまってる。確実にフォレストバットじゃないな。下手したら、しょうもない物かもしれない。
「えっと……骨。人骨かどうかまでは分からないのだけど」
「骨!!」
「骨……ですか」
俺様とサマナは同時に言うが、気持ちは正反対なのは声で分かる。
サマナはラビのために動いているわけで、フォレストバットじゃない事を残念に思ってるわけだ。
俺様は違う。骨があるという事は、サマナが死霊術師として、その骨と契約出来る可能性があるという事だからな。
戦力は多い方が良い。それに契約による召喚なら、ポイントに含まれないのもある。まずは骨に近付いて、何の骨なのかを調べないと。
「死霊術師……サマナにとっては重要だからな。バーバラの言葉は間違ってないからな。その骨を調べたいのは山々だが、まずは洞窟内の安全確保。フォレストバットがいるかの確認だ」
とはいえ、サマナは何を優先するのかは決まってるからな。骨を調べている最中に魔物に襲われるのもたまったもんじゃない。
まぁ……人型ではないとは思う。だったとしても、そこに魂はなし。魂というより、幽霊じゃないのが正しいか?
俺様やサマナ、バーバラもそうだが、幽霊の姿を見える。幽霊もサマナに気付いて、こっちに寄ってきそうだからな。
「骨……ですか。骨の魔物の可能性は? 弓矢が効かなければ、サマナさんの魔法で倒すしかないです」
骨の魔物といえば、スケルトンだな。スケルトンを倒す方法は魔法だな。物理攻擊だと完全に粉砕しなければ、復活してしまう。
サマナの今の魔法では倒しきれないだろう。使役出来れば一番だが……それの心配はない。
「ブックに骨の魔物は書かれてなかったはずだ。そこは安心していいだろ」
試験官も嘘の情報は書かないはずだ。探索者試験で人の骨を置く事も流石にないだろ。
「……確かにそうですね」
バーバラの声でサマナ達は足を止めたが、移動を再開。
「お姉さんの目だと奥が見えてきたわ。魔物らしき姿はないわね。それに……休む場所もありそう。誰かがいた形跡っぽいのがあるみたい」




