表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
107/117

本来の目的

「離脱……そんな事は……孤児院の奴等に期待されてるんだ!! 簡単に諦められるかよ!!」


 孤児院という言葉を出して、サマナを動揺させようにも俺様達が止めるところだが、そういうのはなし。


 俺様的にはサマナの力で孤児院を見返したいところもあったからな。人の良いサマナでも、それはあるはずだからな。


「……分かったよ。ぼっち達に迷惑をかけない。俺一人で何とかするさ。離脱するにしても……」


「離脱するにしても」で言葉を止めたが、俺様達を見返えしてからか? それとも裏切った二人を道連れにするつもりなのかもな。同じ立場だったら、俺様もそうするだろう。


 パーティーを組んでいたとして、仲間同士の戦闘もルール違反になるはずだ。


「無理だけはしないでください」


「……そっちもな!!」


 最後にサマナが声を掛けた後、トムは湖から立ち去った。ラビを休ませるためにも移動するのは奴の方。それぐらいは分かるらしい。


「行きましたね。今はラビさんを休ませたいところですが……」


「……本来の目的はこれからなんだよね」


 キララの言葉にラビが反応する。彼女が反応するのも無理はないか。


 湖に来た理由はトムを助けるためではなく、湖付近にある洞窟を調べるためだからな。


 そこにフォレストバットが隠れているかどうか。フォレストバットが落とす蝙蝠の羽がラビが合格するために必要なアイテムになっている。


「ラビは無理したら駄目だから。洞窟には私が先に見てくるから」


「僕も一緒に行きますよ。狭い場所でも、飛んでいる相手には弓があった方がいいはずです。キララは」


「ラビさんを見ておけばいいんでしょ。勝手に動かないか見張っておくので、サマナさんも安心してください」


「……足を引っ張るばかりで、全然活躍出来ないんだけど」


 今のところ、ラビの活躍の場がないからな。凹みたくなる気持ちも分からなくはないぞ。


「ありがとうございます!! 一角ウサギの角は、洞窟で休めような時にでも渡します。強い相手に角が壊れたら意味がないので」


 キララに一角ウサギの角を渡す条件で、二人はトムを助けに行く事を許してくれたわけだからな。


「分かりました。ありがとうございます。ラビさんの事は任せてください」


「こんな状態で無茶はしないよ。洞窟が休める場所なら、キャンプする場所はそこでいいかもしれないね」


 探索者試験は二日間。ポイントと必要なアイテムが揃えば、一日で終わる事も可能だが……それが出来るとはソロぐらいじゃないか?


 サマナ達は今日中に終わるのは無理だ。洞窟にフォレストバットがいなければ、夜まで待たなければならない。


 夜まで待つとしても、誘き寄せるためのビービーはまだ手に入れてないんだが……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ