説教タイム
「それは……俺は頼んだわけじゃないし」
コイツも変にプライドが高いのか、頭を下げる事も出来やしない。
「はぁ……まともに感謝の言葉も言えないなんて最悪。サマナもそれで良いわけ」
ラビも体が痺れながらも、サマナを気遣う。
「……大丈夫です。私の自己満足に過ぎないので。そのためにラビに迷惑を掛けてしまったのが」
サマナは嘘を吐けないからな。トムの態度に呆れたのもあるだろうが、ラビを麻痺にさせた事への罪悪感の方が強いのかもしれないな。
サマナはラビに肩を貸し、キララもそれを助ける。俺様はサマナの腰元へ。
「お、おい!!」
「お前を連れて行く気は毛頭ないぞ。助けたのも万が一、試験官が助けるのが遅れる可能性をサマナが心配したからだ。俺様的に、お前は棄権するべきだな」
「ガイコツの杖が!! ぼっちが話してるわけじゃない……」
「俺様にはちゃんとした意識はあるからな。サマナの考えではないぞ」
ずっと驚かれるのも面倒だからな。さっさと本題に入ろう。時間の無駄使いだ。
「ま、待て!! 俺は魔法使いなんだ。パイソンとリベンジするなら、戦力は多い方がいいだろ」
「魔法はサマナが使える。お前よりも早くにだ」
勿論、俺様のお陰だがな。使用回数の少なさは置いておく。なりたての魔法使いもそれぐらいだろうが。
「そ、それは補助的な魔法で、攻擊魔法は」
「使えるぞ。サマナはお前よりも優秀なんだよ」
「うっ……」
認めなくないだろうが、トム自身も理解しているはずだ。能力もそうだが、人間としてもサマナが上な事に。
「馬鹿にされた相手を助けに行ける奴は早々いないだろ」
サマナがトムよりも上だと言い負かして、ここからが本題だ。
「……パーティーを組めば、それだけ僕達が必要なポイントが増える。それはお前も知っているはずだろ。今はポイントが増えていない」
「貴方は裏切られたんだとしても、アイツ等のパーティーから外れてないという事です。脱落した人達もそうなのだから当然ですよ。そんな貴方が私達とパーティーを組めば、どれだけポイントを稼がないといけないと思いますか?」
チェリオとキララに俺様が格好良く言う台詞を先に言われたんだが……ここから先は俺様が言わせてもらうぞ!!
「というわけだ。お前を仲間にしたら、パイソンだけじゃなく、マッドベアラーも倒す必要が出てきてしまうからな。裏切られた以上、一人でどうにも出来ないなら、離脱した方がいい。申告すれば、試験官もダンジョンから脱出させてくれるだろ」
離脱を勧めるのもせめての情けだぞ。




