表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
105/117

拒否します

「分かった!! 俺様達に攻擊する余裕はないからな。チェリオの指示に従う」


「く、くそっ!! ぼ、僕が足手まといになるなんて」


 ラビは悔しそうにしているが、簡単に痺れは取れそうにない。体はピクピク動いているだけだ。毒みたいに命に影響がないだけ良い。


「静かにしてろ。アイツ等がいなくなったら、体を見てやる。時間経過で治ればいいんだが」


 探索者試験合格のため、下手に体力を消費して、回復を遅らせるわけにもいかないからな。


「リベンジの機会はあるから。今はパイソンがいなくなるのを祈らないと」


 サマナはラビを落ち着かせための言葉を掛ける。


 リベンジ。マッドベアラー同様、パイソンも避けたい相手になってくる。


 パイソンの動きがある程度分かった以上、勝てる可能性は十分あったと思う。


 それも脱皮する前のパイソンだ。脱皮後、回復した後に強化された場合はどうだ。それ以上にパイソン二匹が共に行動するのが一番最悪だ。


 毒と麻痺。パイソン二匹の相性が良すぎるのもある。


 それにだ。同時に相手にしたとしても、ポイントは一匹分のみ。二匹同時に戦うのは割に合わない。


 だが、パイソン一匹はサマナ達は倒さなければならない。合格するためのポイントを入手するためには、パイソンは倒す必要がある。


 リベンジもそういう意味が含まれている……のは、サマナ自身分かって言ってるかは別なんだが……


「……行きましたね」


 パイソン二匹は湖から離れて行く。サマナ達が来た方向だ。


 キララはそれを確認して、安堵した表情でサマナ達の側に近寄ってくる。


「ラビさんを休ませないと。麻痺が時間で消えたらいいのですが……その前に」


「……ぼっちに助けられるなんてな。俺のアドバイスも役に立った……な、何するんだ!!」


 キララと同じく、トムも立ち上がり、サマナ達の方に近寄ろうとした。それをチェリオがトムに弓を向けた。


「お前はそれ以上僕達に近付くな。理由は分かるだろ」


「……お前達を罠に嵌めようとしたからか? それは俺を裏切ったあの二人が」


 トムは慌てて弁明している。参加者同士の戦闘は禁止、ルール違反だ。それをすれば不合格になるのはチェリオも知っているはずだぞ。


「それも当然あります。サマナさんは貴方を助けに来たのに、感謝の言葉どころか、まともに名前も呼ばない」


 キララもナイフを向けるまではいかないが、嫌悪の目を向けている。彼女の言う事も当然だな。俺様もそう思う。助けなかった方が良かったぐらいじゃないか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ