交渉
* * * * *
父アメンホテプ4世と兄スメンクカーラーの意志を継いで、私は王として即位した。
国で大きな改革を行うには、まず周辺諸国との関係を安定させなければならなかった。
諸外国との関係性をはっきりさせ、国を脅かす戦いが引き起こらぬよう、明確な釘を一本一本確実に打つことから始まった。
敵国になり得る国家には、エジプトの軍事力の大きさ、エジプトに頼っている作物や工芸品などを囮にこちらに敵意を向けたらどうなるかを知らしめ、以前革命後の混乱時に父に助けを求めていたにも関わらず救済処置がとれぬまま信用が薄らいでいた弱小国家には作物や鉱物などを大量に送り、友好関係の強化を図るため、ナルメルやカーメス、セテムを送り出した。
強大と成り得、且つ近隣諸国の場合は王自らが遠征の名のもとに出向く。
そのため、私が外に出向いて外から国を守り、姉アンケセナーメンがその間、内から国を守るという状態が数年続いた。
ラムセスと初めて会ったのは丁度この頃だった。
一時的に王宮に帰ってきた私の前に、カーメスが連れて来たのが彼だ。
私の前に跪く、燃えるような赤色の髪を持った、下エジプト生まれの同年代の青年。剣術は年若くして大変優れ、隊を操る能力は群を抜いていると言う。
「下エジプト出身のラムセスと申す者です。本名をパ・ラメスと申します」
右隣りに一歩下がって膝を床につけたままの彼を、カーメスは私に紹介した。
「私と同様、ファラオの兄君の恩恵に預かり、そのご恩を返したいとのことです」
顔を上げるよう促すと、私を捉える緑の瞳は憧れに満ちていた。彼が過去に見た我が兄の姿が、どれだけ王たるものだったかを窺い知るには十分なものだった。
「下エジプトにおりましたが、この事態に是非ともファラオのお役に立ちたいと申し出、私が引き抜いてまいりました。大変信用に足りる者です。腕も立ちますので護衛にもなりましょう。ファラオのお傍でお力になることこそが、本人たっての希望なのです」
話によれば、兄スメンクカーラーが下エジプトに行った際に目をかけていた少年らしい。何でも私に似ているところがあると酷くかわいがっていた経緯があり、兄自らラムセスに声をかけることもあったと言う。
そんな過去を持つラムセスは我が兄に多大な恩があるのだと訴えてきた。
「数年前先代に見出され、下エジプトで鍛練して参りました。ファラオの改革への志に大変感銘を受け、今までの王家からのご恩を返すべく、将軍殿に無理に頼み込み、ここに参上した次第です。どうか、ファラオのお傍に」
このことを切っ掛けにラムセスは私に同行するようになり、私の傍にセテムと共に仕えた。
時間ができれば遠征中の剣術の相手をした。兄が見出しただけあり、彼の剣術は見事だった。同い年で、互角にやり合えるのも楽しかった。こちらが王族だからと言って手加減などはせず、本気で向かい合ってくれる。懸命に追いつこうと鍛錬を絶やさず、更に力をつけて、これでもかと私にぶつかってくる。
狩りをして競うのも良い気晴らしになり、お互い切磋琢磨している内に彼との信頼は厚くなっていった。
セテムが「文」においての私の右腕であるのなら、ラムセスは「武」においてのそれとなった。
きっと、兄はこのラムセスがいずれ自分の片腕となり仕えることを見込んで、彼に様々なことを教え込んでいたのだろう。
兄がいなくなった今も、私は兄に助けられてばかりだ。
その二人を伴った遠征先では、こちらがまだ年若いために相手から侮られぬよう、これでもかと知識を蓄え、父や兄から譲り受けた、誇り高きエジプト王家の仮面を被り続けた。
時には脅し、大の大人を怯み上がらせ、時には手を差し伸べて相手に恩を売り、確たる繋がりを作っていく。
まだ若年である私に怯え、平伏す老いた王もいた。このやり方が間違いだとは思わない。正しいと信じて進むのだ。
この大帝国を治める唯一無二の存在、雄々しきファラオ。その名を背負うのが紛れもない自分だった。国を守るため、理想を貫くためならば、手を汚しても構わない。脅すことも厭わない。
自分が歩みを止めれば、国の歩みも止まるのだ。
立ち止まるな。振り向くな。──兄の遺言通り、歩き続けた。
そうした中で、同盟国ヌビア王国第一王女、キルタ姫に出逢った。
彼女と初めて対面したのは18の時、ヌビア王に溺愛された姫で、ヌビアへの遠征の際に王の隣に寄り添っていたのだ。
決して美人ではないが、凛としたものを持つ、生まれながらの王女。黒に近い褐色──オリーブ色の肌に白い衣と黄金はとても映え、気品を溢れさせている。それが彼女に対する第一印象だった。
年が近い者がいた方が良いと言うヌビア王の言い分であったが、おそらく、あわよくば自分の娘をエジプト王の妻にと目論んでいたに違いない。
もともと我が国とヌビアは同一の祖先から別れた国。よって他国以上に繋がりは深いが、妻にするとなると話は違ってくる。今の状態で諸外国の王女を側室にとる気もなかった。
そのような思惑に乗るものかと笑顔だけは湛えて他には見向せず過ごし、いつもの面会と同様難なく終わると思っていた。
ところが。
ヌビアの王宮で一夜を過ごすことになっていた日の夜更け、私の寝所として宛がわれた部屋に彼女は忍び込んでいた。
眠りにつこうと寝台に腰を下ろした途端、寝台の下から手が伸びて来て私の足を引っ掴み、目の前に髪を乱した女が出て来たのだから咄嗟に剣を握って突き付けたのは言うまでもない。
「あなたに一目惚れしたわ。あなたが好きよ」
そう言いながら、第一印象とはまた違う、けらけらと明るく笑う年の近い少女が寝台の下から這い上がってきた。
凛としていたあの姿はどこへ行ったのか。だがどこからどう見ても、紛れもないヌビア王女、キルタ姫だった。
「ずっとここにいたのか」
「そうよ、ずっと待っていたの」
話を聞けば、セテムも入らぬ私の部屋を侍女が準備している時から忍び込んでいたと言うものだから、開いた口が塞がらない。
「顔も振る舞いも全部好き。とても素敵だわ」
身を乗り出してきた彼女の香油の匂いが、わっと広がり、自分の鼻孔を掠めて行く。豊かな胸元を強調した寝間着は彼女が私に何を望んでここへ来たかを推察するには容易だった。
「父王に命ぜられたか」
「違うわ、自分の意志よ」
更に理解が追い付かなくなる。
「私はあなたが好きだからここへ来て忍んでいたの」
こちらへ伸ばされた彼女の手を抑えるように払った。今にもこちらを押し倒しそうな勢いだ。
「ヌビアの王女よ、仮にも一国の王女である貴殿が、そのような軽い行動は慎むべきではないのか」
冷たく正論で言い返すと、相手はぶうっと頬を膨らませた。
「分かってないわね」
面と向かってそう言われると腹が立った。何様なのだ、この女は。
「父上が望むような関係になりたいとは思ってないわよ。あなたと結婚なんてしたら、私はエジプトに行かなくちゃいけないもの。私はヌビアが好きよ。出たくなんてない。いつか必ず、この私が我がヌビアに貢献するのよ」
彼女はぺらぺらと話を続ける。
「でも王女だからって恋が出来ないのは悲しいことだわ。あなたに一目惚れしたのと私が王女であることは別問題。望んで王女の身分に生まれた訳ではないし、私だって一人の女だもの、知らない男を夫にする前に恋のひとつやふたつ、したいに決まっているでしょ?」
同意を求められても、男の自分には首を傾げることしか出来ない。
「ああ、もう。男の人って鈍感」
言いたい放題だ。
「簡単に言うと、エジプト王妃の座なんてどうでもいい。私は恋をしたの。一晩で良い、私の願いを聞いて頂戴。これで諦めがつくってもんよ」
なんと両極端な考えの持ち主だろう。
「夫がいたらこれは問題になるけれど、未婚の今なら問題じゃない」
確かに王女は国と国との結びつきに大いに使える存在であるがために、恋愛など出来ず、親に決められた相手、つまりどこかの国の王子と婚姻を結ぶのが一般的だ。
それに対する彼女の言い分は、恋をした相手と結ばれることを許されない自分が、一目惚れとは言え恋をしたから一晩その恋を実らせろと、そういうことだろうか。一夜過ごせば諦めて、自分は自分の役目を果たすことに突き進むと。
こんな女は初めてだと唖然としていると、更に相手は身を乗り出して、人差し指を上につき出して妖艶に唇に弧を描いた。
「私の望みを聞いてくれたなら、私がこの国の王位を継いだとき、エジプトとのより良い交渉を約束しよう」
相手の言う通り、いずれこの国の頂点に立つ存在に、ここで恩を売るのもいいだろう。真っ先に考え付くのはそこだ。
近い未来、ヌビア王位を左右する存在となる彼女が望むことをしてやれば、エジプトに何らかの恩恵をもたらしてくれることもあり得る。
何にしても取引を、我が国の利益を、と考えてしまう自分の思考回路にも嫌気がさしてくる。
「エジプト王家に口出しはしないと?」
問えば、相手はむっと眉間に皺を寄せて、手で払う仕草をした。
「金輪際一切しないわ。誓約書を書いても構わない。私は今という時を一人の女として謳歌したいだけなのだから」
自分の行動のすべては、国のため。何のための自分かと問われれば、それは国と理想のための自分なのだ。
そもそも今まで父や兄が残した側室たちしか相手にしてこなかった分、他国の女という存在に興味がなかった訳ではない。
「二言はないと約定せよ」
面白い女だと思いながら放った声には少し笑いが滲んだ。
いずれは国を背負うという自分と同じ立場にいながら、自由な思想を持っている。それでいて国のこともそれなりに考えている。
世の中は広い。様々な人間が、それぞれの考えを持っている。
遠征に出て来てこんなに笑いを堪えるのは初めてのことだ。
これは我々二人の、立派な取引だ。
「約定しよう」
そう凛々しく答えた彼女はにんまりと笑って私の方へ身を乗り出した。
そうして一夜、私は彼女と関係を持った。
このことが功を奏してかどうかは分からない。
それ以来、キルタ姫は一年もしない内に別の隣国諸国の王子を婿として迎え、父王を亡くした後も私と文通をしつつエジプト・ヌビア王国間の友好関係を明らかにさせた。
輸出・輸入に関してはこちらの要望も快く受け入れてくれ、彼女との繋がりは国の繁栄を盛り上げる切っ掛けとなったのだ。
ただ、この一件に関しては、姉に露見してはならぬと徹底した。
何故ならば、百歩譲って遊び女や側室など、男や王族を相手にすることを生業とした女ならばまだ良いものの、他国の王女などというような国を背負う娘と、何の考えも無しに関係を持ってはならぬと言うのが姉の言い分だったからだ。
貴族娘相手でも良い顔はしなかった。その娘には娘としての人生があり、ただでさえ複雑な王家の事情に巻き込むなどあってはならないと女であった姉は考えていたのだろう。もし露見などすれば、震え上がるほどに恐ろしいことになる。
あの一夜のことを知っているのは、私とキルタ王女と、そして朝、私の寝室から出て行ったキルタ王女を目にしたセテムだけである。
国へ帰ると、いつも姉が迎えてくれた。彼女の後ろには、自分が留守中姉を頼んでいたカーメスが控えているのもいつもの光景だ。
多くの者たちと同様、王に敬意を表し、深く頭を下げている。
翌朝から次の戦略を練る朝議を開くことを言い渡し、自室に戻ることを告げた。
セテムとカーメス、ラムセスが久々の再会に笑いながらいくつか言葉を交わすのを横目に見届け、侍女たちを連れて姉と揃って部屋へ向かう。
身に着けていた外出のための衣から着替えると、姉が香油壺を抱えて待っていた。
「良く頑張ったわね、アンク」
相変わらず幼い弟を褒めるように、姉は柔らかい声で私を労い、手を伸ばして髪を撫でてくれた。
遠征に出ている長い間に、味わったことのない安堵が胸に染み入るように広がっていく。
ずっと緊張に身を強張らせていたのだと安堵を感じて、初めて自分が気を張りつめていたことを知った。
「眠い。寝たい……疲れた」
本音がぼろりぼろりと口から零れ落ちた。まるで子供ではないかと胸内に自嘲する。
「そうね、休みましょう」
姉の前でだけだ。王としての自分ではなく、そのままの自分、責任も重荷も何も持たない自分でいられる。
昔は自分が見上げていた彼女が、今は自分を見上げているのが何とも不思議な感覚が湧いた。
「姉上」
そう呼ぶと、姉は笑った。
「姉と呼ぶのはもうよしなさいって言ったでしょう。今はいいけれど、せめて、人前ではアンケセナーメンと呼ぶのよ」
こちらも笑って目を閉じる。
「……毎回毎回、長い間一人にしてすまぬ」
ぽつりと言うと、相手はいきなりどうしたのかとおかしそうに肩を揺らした。
「私は平気よ。そんな寂しがり屋に見える?」
少し考えてみてから、いいやと首を振った。
「アンケセナーメンは強いからな」
「私が男勝りだと言いたいのでしょう」
こちらの台詞に姉は少し拗ねる仕草をする。
「怒ると誰よりも恐ろしいことを、私は一時も忘れたことが無い」
馬に跨り剣をも振り回すことがある姉を、弱いという輩はいない。父の妃になった頃からそういう行動は慎む様になったようだが、いつだって気丈でぶれることがない。
「次はどこへ?」
傍にあった自分の寝台に寝転がり、天井を仰ぎつつ思考を巡らす私に、彼女は尋ねた。
「ヒッタイト」
次の遠征の地。これで、最後だ。
相手の表情も心なしか引き締まる。
「いよいよね」
何せ、シュッピルリウマが王位について以来、ヒッタイトは栄えに栄えてエジプトに次ぐ大帝国となり、我が国の最大の敵国として認識されている。
近年もエジプトを狙っていると聞く、最も警戒をせねばならない国。そのヒッタイト大帝国が最後の交渉国だった。
友好条約を結びつければ、ヒッタイトからの侵略の心配がなくなり、あとは国の内乱に目を向けることが出来る。
「ヒッタイトさえ終われば、ようやく落ち着ける」
あの大王と相対して話さなければならないと思うと嫌になるが、それさえ越えれば姉をここで一人残し、国を任せきりにすることはなくなる。
「ようやく、アンケセナーメンを妃に出来る」
未だに政務に追われ、姉に正式に妃の称号を与えられていないことが唯一の気がかりでもあった。
「私はいつでもいいと思っているのよ。だって、今まで何ら変わらないでしょう?王の座が空いているのは問題だけれど、正妃の座が一時期空いていても問題ではない」
「いや、そういう訳にもいかぬ」
いくら妃にすると声明を出しているとは言え、そろそろ正式な婚儀も催さなければならないだろう。
後見人であるアイの存在もある。そんなアイを顧みず、ナルメルたちを重宝している私が気にくわないのも知っている。
アイが私に反感を示しているのか、最近になって更にアテン派勢力を集め、自分の権威を大きくしているのも事実だ。
加えて、宮殿に戻ってくるたびに私に何やら声をかけて、助言と言う名の厄介な提案をしてくるのにはほとほと困っていた。私が未だに正式に妃を迎えていないことに対して、ネフェルティティを妃に迎えるべきだと主張する始末だ。
父と兄を支えてきたアンケセナーメンの、妃としての素質は十分だ。そもそもネフェルティティは私や姉の義理の母に当たるものの、エジプト王家出身ではない分、妃としての身分からは遠い。
正妃は王家の娘からという王家の慣習を思えば、アンケセナーメンが存在する限り、ネフェルティティが正妃に成り得る可能性は低かった。
そもそもアイの娘であるネフェルティティを妃などにすれば、アイの勢力はまたしても強大なものになる。それだけは阻止しなければならない。自分の妃となるべき相手はアンケセナーメン一人だった。
次の交渉が終わったらすぐにでも姉を妃に迎えられるよう、ナルメルに準備を進めてもらわなければ。
「……姉上が妃になると思うと何だか変な気持ちになるな」
姉が妃になることをじっくり考えたことなど無かった。妃にした時のことを考えてみて、思わず笑ってしまう。
「そうね。小さかったあなたが、こんなにも立派になったなんて不思議だわ」
姉も同じように笑いながら、私の肩に香油を塗っていく。
「でもきっと、何も変わらないのよ。あなたはあなただし、私は私。今までと同じように、二人でお父様とお兄様が残した国を守り抜いていく……そうでしょう?アンク」
そうだ。我々はそのために生まれたと言ってもいい。
それだけを誇りとして胸に抱き、止まることなく真っ直ぐ歩き続ける。
これからも変わらず自分を支え続けてくれる姉がここにいてくれるのであれば、そして何より、自分の帰る場所としてここにいてくれるのであれば、私は真っ直ぐ歩いて行ける。国を守ることは、姉を守ることにも必ず繋がっていくのだから。
「良い方に、進んでいると良い」
瞼を閉じて呟く。
「大丈夫。ここまでやり遂げたのだもの、私はあなたを誇りに思う」
何より大事なのは、母のような君の存在。
すべてを終えて戻ると笑顔で迎えてくれる姉の存在が何よりの支えだ。残された唯一の家族。掛け替えのない存在。
「少し、痩せたか?」
不意に開けた視界にいる彼女を見て、漠然とそう感じた。
ネチェルが、近頃姉に食欲がないと気にかけていたことを同時に思い出す。
「あら、そう?」
そんなことはないと、冗談気味に相手は微笑む。
「体調が芳しくないのではないかとも心配していた」
もともと食事の量は多くはないが、あの敏感なネチェルが気づくほどなのだから、量が減っているのは事実なのだろう。
「ネチェルは心配し過ぎなのよ」
「確かにそうだが」
姉は、育った環境のために我慢強い性格で、体調が悪くても周りに言うことはしないために、ネチェルは心配することが多いのだ。
私がいない間一人この王宮に留まり、アイとのいざこざを治めていると思うと、心身ともに疲れが出ているのではないかと心配になる。
「私のことはいいの。あなたは自分の目の前のことだけに向き合いなさい」
「だが」
「あなたに心配させるようなことはしない。さっきも言ったでしょう、私は強いの。大丈夫。明日も早いのだから、今日は早く休みなさい」
話を逸らすようにそう言い、香油を入れていたアラバスタ製容器の蓋を締め、侍女を呼んだ。
「アンケセナーメン」
「なあに?」
「すべて終わったら、正式に妃に迎える。そうしたら、また昔のようにナイルまで遊びに行こう。狩りをしよう。古の王たちに会いに行こう。もう少しだけ、待っていてほしい」
一瞬きょとんとした顔をしながらも、やがて相手は微笑んだ。
「素敵ね。楽しみにしていましょう」




