静かにくゆる
ひだまりに静かにくゆる沈丁花
一足先に春装いて
薄暗い部屋の中でも春の香は
品よく甘く鼻先ただよう
沈丁花の花が咲いていたころ。
今年は開花が早くて、2月頃には咲き始めていたかなぁ。枝先に手毬状の白い花を咲かせるかわいらしい花なのですが、あの白い花弁に見える部分は萼片なのだそうな。構造的には、紫陽花と似ていますね。萼について説明していると余計な話が長くなります(萼にもいろいろあるのよ)ので、興味がございましたら、ウィ○ペディアでどうぞ。
語り始めたら、それだけで終わっちゃいそうなんですもの。(※加純さんは、植物学者ではありませんが)
義母が庭から摘んできた、沈丁花の花。花瓶に活けられてテーブルの上に乗っていたのですが、たった1輪の沈丁花の枝にもかかわらず、強い香りを放っていました。静かに漂う、甘く、品の良い香りはわたしの鼻を刺激しました。なんたって秋の金木犀、初夏のくちなしと並んで、日本の三大香木に数えられている花ですもの。主張しまくり!
香りで春を告げる花、と云えば。
もうひとつ早春の代表的な花、梅もあります。梅の香りはほのかに甘く、透明感があり、爽やかさと凛とした強さがあります。清らかな甘さ、とでも表現いたしましょうか。
沈丁花は匂い立つ、とでも。赤紫が買った蕾がほころんで、中から白い花(正確には萼片ですが)が顔を出す。艶のある来い緑の葉に映える姿は、派手さはありませんが品よく映る。そして漂う沈香に似た香り。見た目の美しさと香りが、春の光に一体になって輝くようでしょ。
この頃、もうひとつ印象的な花を目撃したのです。
走り行く自転車の籠いっぱいに
あふれるミモザ弾ける春色
こちらも春の訪れを告げる花。桜より一足先に咲き始め、ふわふわとした黄色い房状の花を咲かせるミモザ。風にもゆらゆら。
やさしさと暖かさを運んでくれるような花です。
そんなミモザの花を、自転車の前籠にいっぱい詰め込んで、軽快に走る自転車とすれ違ったのです。
ゆらゆらと、振動に合わせて揺れる黄色い房が、とても楽しそうで。なんだろう、その光景がとても幸せに見えたのよ。
その自転車を運転していた方は、全然知らない方。ほんの一瞬すれ違っただけなんだけれど。揺れたミモザの黄色い房が、フワッとした暖かい魔法をかけてくれたような。
春まだ浅い、少しグレイを落としたパステルな空気感の中で、ミモザの黄色が一層鮮やかに見えた瞬間でした。
スカートの裾に春風戯れん
テンション上がってターンは2回
だから、こんな気分になるのかも。
ご来訪、ありがとうございます。
この頃はひたすら連載終了に向けて、一生懸命に書いていました。
そちら1本に絞っていたので、短歌は詠みっぱなしで、ノートにそのままになっていたものです。ここで供養。
思うに。春は優しく甘い香りに包まれてやって来るようですね。




