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夏の隣 ~春惜しむ頃~  作者: 澳 加純 


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4/7

静かにくゆる

今回は、季節は少し戻って、春まだ浅き頃に詠んだ短歌です

(すみません。沈丁花の花はまだ描いていないので、今回の挿し絵は以前描いたミモザの絵で)



   挿絵(By みてみん)

ひだまりに静かにくゆる沈丁花

  一足先に春装いて


薄暗い部屋の中でも春の香は

  品よく甘く鼻先ただよう





 沈丁花の花が咲いていたころ。

 今年は開花が早くて、2月頃には咲き始めていたかなぁ。枝先に手毬状の白い花を咲かせるかわいらしい花なのですが、あの白い花弁に見える部分は萼片(ガクヘン)なのだそうな。構造的には、紫陽花と似ていますね。(ガク)について説明していると余計な話が長くなります(萼にもいろいろあるのよ)ので、興味がございましたら、ウィ○ペディアでどうぞ。

 語り始めたら、それだけで終わっちゃいそうなんですもの。(※加純さんは、植物学者ではありませんが)


 義母が庭から摘んできた、沈丁花の花。花瓶に活けられてテーブルの上に乗っていたのですが、たった1輪の沈丁花の枝にもかかわらず、強い香りを放っていました。静かに漂う、甘く、品の良い香りはわたしの鼻を刺激しました。なんたって秋の金木犀、初夏のくちなしと並んで、日本の三大香木に数えられている花ですもの。主張しまくり!


 香りで春を告げる花、と云えば。

 もうひとつ早春の代表的な花、梅もあります。梅の香りはほのかに甘く、透明感があり、爽やかさと凛とした強さがあります。清らかな甘さ、とでも表現いたしましょうか。


 沈丁花は匂い立つ、とでも。赤紫が買った蕾がほころんで、中から白い花(正確には萼片ですが)が顔を出す。艶のある来い緑の葉に映える姿は、派手さはありませんが品よく映る。そして漂う沈香に似た香り。見た目の美しさと香りが、春の光に一体になって輝くようでしょ。





 

 この頃、もうひとつ印象的な花を目撃したのです。



  挿絵(By みてみん)





走り行く自転車の籠いっぱいに

  あふれるミモザ弾ける春色




 こちらも春の訪れを告げる花。桜より一足先に咲き始め、ふわふわとした黄色い房状の花を咲かせるミモザ。風にもゆらゆら。

 やさしさと暖かさを運んでくれるような花です。

 そんなミモザの花を、自転車の前籠にいっぱい詰め込んで、軽快に走る自転車とすれ違ったのです。


 ゆらゆらと、振動に合わせて揺れる黄色い房が、とても楽しそうで。なんだろう、その光景がとても幸せに見えたのよ。

 その自転車を運転していた方は、全然知らない方。ほんの一瞬すれ違っただけなんだけれど。揺れたミモザの黄色い房が、フワッとした暖かい魔法をかけてくれたような。


 春まだ浅い、少しグレイを落としたパステルな空気感の中で、ミモザの黄色が一層鮮やかに見えた瞬間でした。




スカートの裾に春風戯れん

  テンション上がってターンは2回




 だから、こんな気分になるのかも。

ご来訪、ありがとうございます。


この頃はひたすら連載終了に向けて、一生懸命に書いていました。

そちら1本に絞っていたので、短歌は詠みっぱなしで、ノートにそのままになっていたものです。ここで供養。


思うに。春は優しく甘い香りに包まれてやって来るようですね。

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夏の隣 ~春惜しむ頃~ /></a></div></body></html>
― 新着の感想 ―
 体調はいかがでしょう? 落ち着かれましたでしょうか。 沈丁花の俳句を私も作ったはずなんですが、どこにいったかわからなくなりました(笑)。書いておくところを決めなくてはダメですね。 代わりと言うてはな…
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