夏の隣の
桜散り藤咲き散りてあやめ咲く
早いテンポで春は過ぎ行く
(お隣の生け垣から顔をのぞかせていたあやめ)
年々、季節の移りが速度アップしている気がします。
つい、半月前まで桜が咲いていたのに、もう藤の見頃も終わってしまったんですよ。早すぎるって!
関東地方や東北地方、北海道では、これから見頃を迎えるのでしょうけれど、我が家の庭に藤棚は、もう終わってしまいました。
あんまりよ~~~!
藤の花って、5月上旬ゴールデンウィークの頃が見頃だったんじゃありませんでしたっけ?
数年前、藤の花の蜜に魅かれてやってきたクマバチの雌に刺されて、大変な思いをしたのを覚えているのです。5月の、ちょっと強い日差しを遮るように長い房を垂れて揺れる藤の花。クマバチでなくたって、上向いて見惚れますよ。しかも甘い香りがしますしね。
しかも今年は3月末まで連載を抱えていて、ど~しても3月末までにエンディングを迎えたかったので、必死になってタイピングしている間に桜の見頃も見逃したっ!
一応、並木道の横を車で通り過ぎるたびに、目線はそちらに走らせたのですが、あの花の下に行ってじっくりと観察するのが毎年の楽しみなのに(泣)
速度アップといえば、春より早い……というか、どこにいるのか不安になるのが、秋。いつ頃紅葉前線が降りてくるかしらと心待ちにしていると、あれよあれよと冬に突入していたりして。
目を凝らしていないと通り過ぎるのも見逃してしまいそうな、存在感の希薄さ。芸術の秋も、食欲の秋も、堪能する間も無いよ!
大好きな季節なのに、カナシイ。
それはともかく。(たぶん秋になったら存分に嘆くから!)今は春。花の季節です。次々と咲き誇る、艶姿を眺めなくっちゃ。
つつじ咲く 落ちてこぼれた花染める
夏の隣のひとときに立つ
桜は、散る。
藤は、吹き散る。
つつじは、落ちる、こぼれる。
ちなみに夏隣、今回のタイトルにも使ったこの言葉。つつじが盛りを過ぎる時期は、暦の上では夏がすぐそこまで来ていることを感じさせるので、そんな表現をするのだそうです。つつじの花って、満開を過ぎると静かに地面に、こぼれるように落ちるじゃないですか。その風景は悲しいのですが、地面に落ちた赤や白、ピンクの花がジメジメの季節の前の、ほんのひとときの爽やかな時間を彩るのです。
つつじの花は鮮やかな色合いの花ですから、五月晴れの青い空にも映えますよね。(まだ4月だけど)
日本人って、面白いですよね。花が命を終える時にも、それぞれ見合う言葉を選ぶんですから。
これぞ、美意識!
ご来訪、ありがとうございます。
花が枯れるの言いかえは、まだまだあるのです。
梅は、零れる。
椿は、落ちる。
雪柳は、吹雪く。
ばらは、枯れる(散る)。
朝顔は、しおれる。
ひまわりは、しぼむ。
菊は、舞う。
牡丹や芍薬は、崩れる。
花の種類や、季節感、儚さや美しさを表現したかったのでしょうね。面白いのは、こちら。
紫陽花は、しがみつく。
剪定してあげないと、枝に花が付いたままなので。確かにいつまでも、カッラカラなドライフラワー化した花の残骸が残っていますものね。
だからって「しがみつく」はなんだか……ねぇ、な気がしません?
せめて「すがる」とか。「恋々」とか。も~ちょっと考えてあげようよぉ~。




