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初めての独りきりの夜

気がつくとこの世界にいて、シリルと出会ってから、 いっぱい話をした。こんなに話をしたのは初めてだ。 めぐと もこんな風に話をすることができたら、よかったのにな…。

いつも一緒に居た。だからか、言葉は通じなかったけど、めぐはいつもオレの伝えたいことを分かってくれていたし、オレもめぐの体調や様子の変化に誰よりも早く気付いてやれていたと思う。怖がりで泣き虫なめぐはオレが守ってやらなきゃダメで、心配でいつもそばで守っていた。

でも、めぐにくっつくととっても温かくて、いつも撫でてくれる手は優しかった…。

そんなことばかり思い出していたら、もう辺りは暗くなっていた。夜はいつもめぐと寝ていたのに…。めぐはオレが居なくても、一人で眠れるのかな?

そう思って、水たまりをもう一度覗いて見ると、布団の中でまだ泣いていた。シリルと別れてから、何度も覗いたけど、いつ見てもめぐは泣いていた。そんなに泣いてばかりいたら、干からびてしまうのに…。

こんなにめぐが泣いていても、オレはここで見ていることしか出来ない。今すぐ会いに行って、「もう泣かなくていいんだよ」って抱きついてあげたい…。

「そんなに泣いているところばかり見せられたら、オレだって悲しくなるよ…。」

ボソッと漏れた言葉とともに、オレの目からも涙がこぼれ出した。

「オレだって、めぐに会いたい。」

そう言った瞬間、オレの目から落ちた涙の粒が水たまりに落ちたはずだった…。

はずだったのに、水たまりに落ちたと思った涙の粒は、なぜか泣き疲れて眠りかけていためぐの頬に"ポタリ"と落ちたのだ。

「え、…もしかして、この水たまりはあっちの世界を映すだけじゃなくって、繋がってるのかも。」

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