そんなことある?
あの先輩は、もしかして女子同士のばちばちが好きだから、わざと同じクラスの女子と交際してたりする?
だとしたら…それはひどくない?
二人の気持ちをおもい、かなしくなってきた。
そうこうしている間に、三時間目になっていた。
田口さんがいつのまにか登校していて、驚いた。
次の休み時間、桜が田口さんになにやら話しかけている。
なにを話していたのか、わからない。
でも、なにやら二人して笑顔だった。
どうして二人は、笑っていられるんだろう。
ほんとは、表面上だけで…実は、ばちばちだったり?
そんな複雑な二人だが、まわりからみたら、ただの仲良しにしかみえない。
てか…
夏休み明けから、桜がやたらと田口さんといるようになった。
あやめさんとユリさんと一緒じゃないのは、なぜだろう?
ケンカでもしたのかな?
ぼくは、最近桜の心配ばかりしている。
てか…
桜は、いったい…いつぼくに嘘告してくるのだろう?
そんな気配すら全くしないとソワソワしていると、田口さんがぼくに、
「ねぇ、ユリさんが隣の席の佐藤くんに嘘告したんだって」
と教えてくれた。
えっ⁉︎
それは、驚きだ…
「で…佐藤くんは、なんて?」
「もちろん、彼女いるからって断ったのよ」
えっ⁉︎
色々…えっ⁉︎
だ。
佐藤くん、いつのまに彼女できたの⁉︎
たしかに夏休み、一緒にネット上でゲームしてたとき、あとでいい報告するからって言ってたけど…
まさか彼女できてたなんて…
夏休み前は、田口さんのこと好きって言ってたのにな…
まぁ、田口さんには彼氏いるもんね…。
「田口さんは…その…彼氏と…あの…」
「彼氏となに?絶好調だけど」
⁉︎
やっぱり、そう…だよね。
彼氏いる確定。
そりゃ、ね。
何度も一緒にいるところをみてますけど…
直接、絶好調とか言われると…
桜の気持ちをおもうと…
複雑すぎる…
ぼくは、なんて質問をしてしまったのだろう。
ぼくには、関係ないけど…
でも、桜が心配でつい探りを入れるみたいなことをしてしまった。
てか、あの三人のだれかが嘘告するって夏休み前聞いたけど…
なら、桜はぼくに嘘告しないってこと⁉︎
予定変更なのか?
どういうことだ?
そもそも、あの三人が分裂したのも…なぜだろう。
この夏休み中に、いったいなにがあったのだろう。
そしてぼくは、これからどうしていけばいいのだろう?
桜が、嘘告してこないなら…
ぼくから告白する?
…なんのために?
てか、あんなイケメン先輩が彼氏なんだぞ?
ぼくが、敵うわけない。
二股していても、イケメンはイケメンだ。
…
あ、ぼくが桜に嘘告する?
…なんのために?
…
昼休み、佐藤くんがぼくを呼んだ。
きっと彼女報告だろう。
いいないいなぁと、佐藤くんの彼女話を聞こうとワクワクした。
「では、発表します‼︎実は、彼女ができましたー‼︎」
と、予想通りのお言葉をちょうだいいたしました。
「それはすごいじゃん‼︎おめでとう!ぼくは、佐藤くんが田口さんのこと好きだと思ってたから、びっくりだよ」
「だろ?自分でもびっくりしてる。まさか、田口さんと付き合えるなんてさ」
⁉︎
「え?今なんて?彼女って…田口さんなの⁉︎」
「うん、そうだよ」
⁉︎
田口さん…
まさか、先輩が二股してるからって…田口さんまで二股しなくてもよくない?
てか、佐藤くん…
田口さんには、あの先輩彼氏がいるんです…なんて、言えるわけがないよね。
ああ…
これは、どういうことなんですかね…
ぼくには、どうすることもできないですって…
ぼくの肩に、シャボン玉と偽った鉄球がのしかかってきた感…
田口さんは、なぜ二股に挑戦したのだろうか…
仕返しなのか、それとも…
二股をされるとこういう気持ちになるんだよと、わからせるおつもりなのか…
赤い糸が絡んでおりませんか?
だれか、絡まないように赤い糸交通センターを設立して、警備員さん雇ってくださいよー‼︎
続く。




